母の父としてのトニービン

まず、そんなに儲かる種牡馬ではありません。
とくに、芝では。

母の父トニービン産駒
1 着 2 着 3 着 出走数 勝率 連対率 単勝回収率 複勝回収率
全成績 141 132 115 1510 9.3% 18.1% 81 円 74 円
84 91 74 866 9.7% 20.2% 64 円 78 円
ダート 56 41 41 630 8.9% 15.4% 105 円 70 円

良血が多いぶん人気になりやすいんで、消しどころを考えたほうがおいしい種牡馬なのかと思います。

その消しどころを考える上で、まず捨て去ったほうがいいのは父としてのトニービンのイメージ。
母の父に入ると種牡馬のときとはかなりイメージが違ってきます。

たとえば、芝での前走の距離別の成績を見てみると、

母の父トニービン・前走距離別成績・芝
1 着 2 着 3 着 出走数 勝率 連対率 単勝回収率 複勝回収率
同距離 31 36 27 253 12.3% 26.5% 58 円 96 円
延長 31 26 21 265 11.7% 21.5% 78 円 73 円
短縮 12 17 15 161 7.5% 18.0% 47 円 59 円

と、短縮の成績が良くありません。
とくに間隔を詰めての短縮は苦手みたいで、

母の父トニービン・短縮芝のレース間隔別成績
1 着 2 着 3 着 出走数 勝率 連対率 単勝回収率 複勝回収率
連闘 0 0 0 4 0% 0% 0 円 0 円
中 1 週 2 4 1 35 5.7% 17.1% 11 円 32 円
中 2 週 4 5 6 45 8.9% 20.0% 23 円 64 円
中 3 週 3 4 1 29 10.3% 24.1% 153 円 86 円

きれいなくらい段階的なデータの並び方をしています。
このあたり、疲労への弱さがうかがわれて興味深いところです。
ただし、中 4 週から中 8 週あたりのゾーンになるとまた成績が落ちますが。
これは芝ぜんたいの成績を見ても同じような感じで、中 3 週を頂点にして勝率も連対率も綺麗な山を描いています。

疲労というか衝撃への弱さを感じさせるのが、休み明けで好走した馬の叩き 2 走目の成績。

母の父トニービン産駒・休み明け 1 着時の次走成績
1 着 2 着 3 着 出走数 勝率 連対率 単勝回収率 複勝回収率
全成績 0 0 6 12 0% 0% 0 円 100 円

と、勝った馬はいません。
とくに、トップクラスに上がってから休み明けで好走した馬は反動が大きいのか、

アドマイヤベガ
弥生賞 1 着( 1 番人気)→皐月賞 6 着( 1 番人気)
京都新聞杯 1 着( 2 番人気)→菊花賞 6 着( 1 番人気)

アドマイヤボス
大阪杯 3 着( 5 番人気)→天皇賞(春) 5 着( 5 番人気)
比叡 S( 1600 万下) 2 着( 1 番人気)→アルゼンチン共和国杯 5 着( 1 番人気)

サンプレイス
サマー H ( 1600 万下) 1 着( 1 番人気)→新潟記念 1 着( 1 番人気)

ムーンライトタンゴ
クイーン S 3 着( 3 番人気)→ローズ S 4 着( 2 番人気)

ミスキャスト
AJCC 4 着( 3 番人気)→京都記念 4 着( 2 番人気)

アドマイヤボス
若葉 S 3 着( 1 番人気)→皐月賞 7 着( 4 番人気)
札幌記念 4 着 3 番人気→菊花賞 4 着( 5 番人気)

アドマイヤグルーヴ
若葉 S 1 着( 1 番人気)→桜花賞 3 着( 1 番人気)

ポップコーンジャズ
スイートピー S 1 着( 7 番人気)→オークス 6 着( 8 番人気)


と、叩き 2 走目が重賞で連対できた馬はサンプレイスしかいません。
この馬は前走の準オープンを 0.7 秒ちぎってくるという、疲労を残さずに意欲を掻き立てることができる臨戦過程でした。
今後も、休み明けで厳しい競馬をした母の父トニービン産駒のトップクラスの馬は疑ってかかったほうがいいと思います。

あと、ローカルの芝の短縮はなかなか勝ち切れません。
母の父トニービン・ローカル芝での短縮時成績
1 着 2 着 3 着 出走数 勝率 連対率 単勝回収率 複勝回収率
ローカル芝・短縮 1 7 8 72 1.4% 11.1% 3 円 52 円

小回りの忙しい短縮は本質的に向かないみたいです。
さっきまで見てきた衝撃への弱さも含めて LC 的な硬質感をかんじます。
M3 を理解してる人なら、そういう方面からも馬券上での取捨を考えられるかと思います。
2003/06/10