ショック療法と反動 その 1. ダートから芝のショックで勝った馬の次走について

ショック療法の反動について考えていきたいと思います。
今回はダートから芝のショック療法で勝った馬の次走について考察してみます。
まずは、単純な次走時の成績について。
なお、ショック時・次走時のどちらの場合についても、中 9 週いじょう間隔がひらいた馬は除外してあります。

ダート→芝 1 着後の馬の次走成績
1 着 2 着 3 着 出走数 勝率 連対率 単勝回収率 複勝回収率
全成績 415 314 305 3290 12.6% 22.2% 85 円 79 円
次走が芝だったとき 394 292 285 3027 13.3% 22.7% 88 円 81 円
次走がダートだったとき 21 22 20 261 8.0% 16.5% 50 円 56 円

初期のころの今井さんの本ではショック激走後の反動が強調されていましたが、数字で見てみると意外に走っています。
ただ、次走でまたダートに戻したときの成績が良くないのは「ふりまわしすぎ」はやっぱり良くないということでしょう。
つぎにショック 1 着時の着差を見てみます。

ダート→芝 1 着時の着差別次走成績
1 着 2 着 3 着 出走数 勝率 連対率 単勝回収率 複勝回収率
2.0 秒以上差勝ち 1 1 0 3 33.3% 66.7% 60 円 83 円
1.0 〜 1.9 秒差勝ち 25 11 8 90 27.8% 40.0% 104 円 92 円
0.6 〜 0.9 秒差勝ち 72 42 25 321 22.4% 35.5% 116 円 87 円
0.3 〜 0.5 秒差勝ち 107 98 83 743 14.4% 27.6% 92 円 93 円
0.1 〜 0.2 秒差勝ち 170 117 142 1568 10.8% 18.3% 87 円 74 円
0.0 秒差勝ち 40 44 47 5621 7.1% 14.9% 52 円 67 円

勝率・連対率でみるとショック時に離して勝てば勝つほど率が上がっているのがわかります。
反動よりも活性化ということでしょうか。
回収率でみてみても、 0.0 秒差の接戦勝ちの馬以外は単純に無視してかかれる数字でもありません。
こんどは、激走という観点からショック時の人気別データを出してみることにします。

ダート→芝 1 着時のオッズ別次走成績
1 着 2 着 3 着 出走数 勝率 連対率 単勝回収率 複勝回収率
1.0 〜 1.4 倍 18 3 2 26 69.2% 80.8% 88 円 90 円
1.5 〜 1.9 倍 35 18 0 69 50.7% 76.8% 85 円 86 円
2.0 〜 2.9 倍 54 35 25 171 31.6% 52.0% 78 円 87 円
3.0 〜 3.9 倍 47 33 26 171 27.5% 46.8% 95 円 90 円
4.0 〜 4.9 倍 43 19 18 165 26.1% 37.6% 113 円 84 円
5.0 〜 6.9 倍 72 53 40 365 19.7% 34.2% 113 円 87 円
7.0 〜 9.9 倍 48 43 57 369 13.0% 24.7% 106 円 98 円
10.0 〜 14.9 倍 42 27 46 443 9.5% 16.6% 113 円 81 円
15.0 〜 19.9 倍 20 26 16 305 6.6% 15.1% 111 円 74 円
20.0 〜 29.9 倍 8 19 25 331 2.4% 8.2% 56 円 76 円
30.0 〜 49.9 倍 5 12 22 318 1.6% 5.3% 54 円 93 円
50.0 〜 99.9 倍 2 4 6 220 0.9% 2.7% 47 円 49 円
100 倍以上 0 0 0 66 0% 0% 0 円 0 円

勝率・連対率でみると、ここでも綺麗な数字の並びかたで、人気薄ショック激走後の反動ということはいえそうです。
ただ、回収率でみた場合は前走時の単勝 15.0 倍未満だった馬までは複勝回収率で 80 円を超えているわけで、馬券の上で積極的にねらうべきかどうかは別として、無視できる数字でないのは確かです。
ここまで見てきたかぎり、ダート→芝のショック療法で勝った馬を次走で単純に切ってしまうのは危険だという結論でよさそうです。
つまらん結果ですが、これが現実ということでしょうか。
2003/09/25