ゲームの定義つづき。

トレードというゲームを自分がする、その目的はなんなのか。通常は資金を増やすことだろう。意識的には、という前置きがいるだろうけれど。

では、その目的を達成するために、どんな行動をするのか。目的と手段。これらをきちんと考えておかないと、成功を持続することはむずかしい。

「安く買って高く売る・高く売って安く買う」。これこそ、資金を増やすという目的を達成するための唯一の手段だと思うひとがいるかもしれない。しかし、ある種のトレンドフォロワーなら「高く買ってさらに高く売る・安く売ってさらに安く買う」ということこそ、自分が目的を達成している手段だというだろう。

ウィトゲンシュタインではないが、トレードとは、ボールと棒切れをわたされて何でも好きにしていいよと言われているようなものなのだ。遊びかたは無限にある。オプションをやった人ならわかるだろうが、そこでは、時間を売ってもいいし、ボラティリティを買ってもいい。それらを組み合わせて、多彩なストラテジーを組むこともできる。もちろん、複雑だからえらいというわけではまったくないのだが。

とにかく、相場とはそういう無規定的な世界なので、自分の目的と自分の手段をちゃんと持っていないと、資金を減らしていくことになる。

ゲームを定義することの大切さについて、バイナリーオプションをあげよう。ルール改正前のことだが、ふつうの FX 取り引きよりバイナリーオプションのほうが個人投資家の成績がよいという話を耳にしたことがあった。さもありなん。手仕舞いというトレードの重要な部分について、事業者側で定義してくれているのだ。しかも、損大利小という問題に対処するかたちで。先のボールの例にもどるなら、ゴールを設置してくれて、ここに入ればあなたの儲けで外れれば損ですよと、結果にかんするルールを定義してくれているようなものだ。あとは投げかただけにしぼっていける。まあ、蹴ってもいいのだが。上がるか下がるかしか考えていない阿呆よりは、はるかにスタートラインが近い。

というようなことを書いたからといって、べつにバイナリーオプションをすすめているわけではない。私自身がやったこともない。ふつうの FX だって、目的と手段を明確にしておけばそれでいい。

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