11/30 tue
二日酔いで吐きそう。
25mm の釘をちまちまちまちま打ち続けてるとイライラしてくる。
打ち付ける土台がしっかりしてなくて、釘がぜんぜん入ってくれないからよけいに。
そんで、つい指をハンマーで打っちまった。
痛ーっ。
爪が反りかえって、指とのあいだにすき間ができてる。
『カント全集 1 』(岩波書店)所収「地震の歴史と博物誌」松山壽一訳
ある人の喜びと他の人の不幸とはしばしば同じ原因によっている。( 296 頁)
これは自然現象、とりわけ地震についてのことなんだけど、カントは皮肉っぽく言ってるわけじゃない。
ただ、そういう認識を持つことによってしか生 - 死をきちんと受容できないからだ。
ビール 2 リットルと睡眠薬。
11/29 mon
「冬髪」という女性向けヘアカタログの表紙と巻頭特集が高橋マリ子ちゃんだったんで立ち読み。
パンクスタイルのショートの写真が(・∀・)イイ!!
完璧な顔の人がショートヘアにするとすごいね。
『カント全集 1 』(岩波書店)所収「活力測定考」大橋容一郎訳、読了。
われわれがしなければならないのは、何らかの仕方でできあがった証明が、その推論に関しても十分で完全な原則を持っているかどうかということを、前提から察知し推測できるような技術を持つということである。( 114 頁)
悟性の誤謬をふせぐために必要なのは「技術」かあ。
でも、ここでいう「技術」は、数学的なものともちょっと違うんだよね。
ビール 3.5 リットルと睡眠薬。
11/28 sun
馬券は 3 戦 1 勝で 13 万 6 千円のマイナス。
『ショパン ピアノ・ソナタ 第 3 番 ロ短調 作品 58 第 1 楽章〜第 4 楽章』アルフレッド・コルトー(ピアノ)
リズムの狂いだとか、今回はアラが耳にさわった。
短期間にくりかえして聴くのはつらいかな。
『カント全集 1 』(岩波書店)所収「活力測定考」大橋容一郎訳。
ある大きな企てに何度も試行錯誤を繰り返せば、真理の認識がそこから得られるものは、大通りばかりを歩んでいた場合よりはるかに大きい。( 13 頁)
まわり道ばっかりしてる人間にはありがたい言葉。
ビール 2 リットルと睡眠薬。
11/27 sat
馬券は買わず。
競馬予想 TV を見ながらビール 2 リットルと睡眠薬。
11/26 fri
講習会。
いまさら関数電卓を使わされてもなあ。
『中上健次全集 3 』(集英社)所収「化粧」。
その夜、酔って家へ帰り、夕刊をいつもの癖で見出しだけひろい読みして、妻に蒸発された男が、四歳の子を抱えて暮らし、或る日ひとり布団の中で死んでいたのが発見された記事のあるのを知った。四歳の子は父親が寝つづけているものだ、と思い、夜になると父親の布団に入って眠った。彼は、添寝してくれる小さい者のいるその死んだ男が、自分の理想だ、と酔ったまま思った。( 134 頁)
わかるんだけど、やっぱり残される子のことを考えちゃう。
ビール 2 リットルと睡眠薬。
11/25 thu
『中上健次全集 3 』(集英社)所収「化粧」。
酒を飲んで、腹の虫の居どころが悪くなると独りで敵を見つけて喧嘩をしていた。それもこのごろは口喧嘩に終始した。以前よくやった殴り合いの喧嘩はスポーツのようだったが、この喧嘩は胸の中にわだかまりが残った。( 111 頁)
学生のころはよくやってたけど、たしかに殴り合いの喧嘩ってスポーツみたいに爽快なんだよな。
でも、いまはすぐに刃物とか出そうだからなあ。
それだけシビアになってるってことなんだろうな。
そのほうが殺伐としてて好きだけど。
ビール 2 リットルと睡眠薬。
11/24 wed
今日もキチー。
体じゅうが痛くて。
『中上健次全集 3 』(集英社)所収「化粧」。
山の中では、力のある者、男らしい者が、人をさげすむことができる。( 55 頁)
ものすごい残酷なことだけど。
ビール 2 リットルと睡眠薬。
11/23 tue
重機が入れない現場。
肉体的にはとてつもなくきつい。
そのぶん精神的に悩んでるひまがないのは助かるけれども。
『ショパン ピアノ・ソナタ 第 3 番 ロ短調 作品 58 第 1 楽章〜第 4 楽章』アルフレッド・コルトー(ピアノ)
Star digio でたまたま。
これはなんかすごかった。
好みの弾きかたというわけではないし、圧倒的な芸術性を感じさせられるわけでもないんだけれども、和製英語的な意味でロマンティックなの。
それでいて上品。
現在のピアニストは、こうはもうぜったいに弾けないと思う。
『中上健次全集 3 』(集英社)所収「化粧」。
夫婦喧嘩と呼べるようなものではなかった。が、彼は一人暴れまわり、工務店がつけたいかにも当世マイホームのインテリアという感じの、応接間につけてあるシャンデリアをたたき割り、冷蔵庫をぶん投げ、応接セットを壊した。酔っていたのだった。女は彼に殴られ、ボロ雑巾のようになって隅にうずくまり、泣くことも出来ずにいた。( 12 頁)
暴力が表現だったんだろうな。
ビール 2 リットルと睡眠薬。
11/22 mon
『この国のかたち 一』司馬遼太郎(文春文庫)、読了。
明治憲法はいまの憲法と同様、明快に三権(立法・行政・司法)分立の憲法だったのに、昭和になってから変質した。( 59 頁)
統帥権のせいだよね。
それにしても精神状態が悪い。
ストレスのせいかな。
司馬遼太郎ぐらいしか読めないんだもの。
司馬遼太郎、小学生のころ歴史オタだったもんでよく読んだし、いまでもけっこう好きではあるんだけど。
ビール 2 リットルと睡眠薬。
11/21 sun
馬券は 1 戦 1 敗で 10 万円のマイナス。
『憂国呆談リターンズ
――長野が動く、日本が動く――』(ダイヤモンド社)、読了。
田中 扶桑者も、売れるわけがない捏造歴史教科書の代わりに、まともな国語の教科書を出してみたら(笑)。
浅田 でも、彼らは全教科書の一割を目指して着々と運動を進めてて、バカにできないんじゃないかな。( 115 頁)
ほんとに。
憲法改正問題といい、やっぱり右傾化はすすんでるよね。
浅田 しかし、ほんとに困ったやつらだよ。前から言ってるように、強固なアイデンティティをもった日本人を育てたいっていうんだったら、日本が犯した誤りを直視する強さぐらいはなきゃ困るんで、東京裁判で欧米列強に不当に裁かれたって言ってヒステリーを起こしたり、その裏返しで日本は立派な国だっていう自己陶酔に走ったり、そういう負け犬の遠吠えでは話にならない。( 115 頁)
本宮ひろ志の漫画についての騒ぎといい、ああいうひとたちってなんであんなにヒステリックなんだろ。
浅田 まあ、個人的にはそもそも国家による教科書の検定に反対だよ。だけど、検定制度がある以上、ああいう偏向教科書を認めちゃったら、それは国としての態度表明と思われて外交問題になっても仕方がない。( 115 頁)
右傾化してる人って、じつは戦争加害者としての(無)意識が強いんだよね。
アジア諸国からの視線も十分に意識してると思う。
だからこそその視線にたえられなくなって、ぎゃくにキレて開き直ってるという感じがする。
そりゃ、まわりの目が厳しいのは事実だけど、あれだけの戦争を引き起こした国が世界有数の軍隊を持ってるんだから疑われてもしょうがないのに。
ビール 2 リットルと睡眠薬。
11/20 sat
4 時に目が覚めて、することがないんで携帯から 2ch の格闘技板を閲覧。
文庫本でも持ってくりゃよかった。
朝風呂に入って、朝飯くって、解散。
高知の K さんに連れられて、 S 君と大宰府天満宮へお参り。
妻と息子のお守り購入。
K さんとわかれて、昼食。
昨日の酒が残ってるのに、流れでビールを注文。
吐きそうになりながらラーメンと餃子を食べ、ビールを流し込む。
拷問。
午後はひたすらみやげ選び。
明太子とか服とかバッグとか。
しかし福岡っていい町だなあ。
30 台以上の男性しかわからないと思うんだけど、むかし、スポーツ車とよばれる形の自転車があった。
セミドロップハンドルで、車みたいに二つのフロントライトがついてて、股間に変速ギアのシフトバーが出てるやつ。
スピードメーターとかウインカーなんかも着いてたな。
アメ村みたいなところで、あれに乗ってる女の子がいたのよ。
ボクと S 君は大爆笑したんだけど、あれっておサレなのか ?
馬券は買わず。
飛行機、落ちるかと思った。
手のひらに汗びっしょり。
帰宅。
競馬予想 TV を見ながらビール 2 リットルと睡眠薬。
11/19 fri
同僚 S 君とふたり、出張で福岡へ。
飛行機の便の都合で時間があまってるんで散策。
ノーブラの女の子が歩いていたらしく、 S 君が「ムラムラする」としきりに口走りはじめる。
そして中洲近辺。
S 君の脚は風俗店街のほうへどんどんと。
客引きと値段の交渉をはじめやがった。
元気だなあ。
でも、すまん、ボクは風俗は苦手。
あしたにしようといって、とりあえずごまかす。
会議。
有用な情報がいっぱい。
だけど、公共事業について聞いたり話したりするのは複雑な気持ち。
パブリックとプライヴェート。
懇親会。
みんな仕事が好きなんだなあ。
浴衣着て酒飲みながら仕事の話ばっかりしたくないってば。
カラオケ。
コンパニオンに飲ませられまくる。
おまけに勝手に「チェリー」とか入れやがって。
歌えねえっつうの。
歌ったけど。
で、ここでもいろんな人の席によばれて、仕事の話をえんえんと。
3 次会のまえに、 S 君にさそわれて脱出。
いつも朝まで仕事の話をするらしい。
酒をガンガンやりながら。
からだが持ちません。
部屋に逃げ帰って、こそっと就寝。
11/18 thu
『憂国呆談リターンズ
――長野が動く、日本が動く――』(ダイヤモンド社)。
浅田 そもそも小室をプロデューサーに選ぶところからしてすごい。あいつがインタヴューに答えてて笑っちゃったんだけどさ。震災が起こったときからすごく気にかけてた、と。それで救援に何を送ったかっていったら、自分の CD と CD ウォークマンだよ(笑)。すごいよね。( 73 頁)
宇宙人みたい。
ビール 2 リットルと睡眠薬。
11/17 wed
『憂国呆談リターンズ
――長野が動く、日本が動く――』(ダイヤモンド社)。
浅田 それぞれが小さなタブーをつくって、ちょっと批判すると突然切れて絶交だとかいうことになる。( 50 頁)
そういうとこ、閉じちゃってる人がいるよね。
「おしゃべり」は好きでも、「対話」は嫌いなのかな。
理論とか意見とか、そういうものはどんどん批判しあっていいと思う。
人格否定するわけじゃなし。
相互批判もふくまないと「対話」とはいえない。
ビール 2 リットルと睡眠薬。
11/16 tue
『吉田秀和 作曲家論集・ 6 J ・ S ・バッハ、ハイドン』(音楽乃友社)
ところで、和声感による音楽というのは、ヴァイオリン属その他のような旋律感による音楽とは違って、倍音により和音を機能的に把握する知性の参加を求める音楽であり、音響を分析的にとらえる感性の裏づけがあってはじめて展開しうる。( 251 頁)
そういう知性をきっちり身につけさせてあげたい。
ビール 2 リットルと睡眠薬。
11/15 mon
『吉田秀和 作曲家論集・ 6 J ・ S ・バッハ、ハイドン』(音楽乃友社)
シフの弾き方は、強くノン・レガートに傾斜するグールドとは逆に、レガートを主体に、そこにノン・レガートを混入さすのを主体としている。( 194 頁)
バッハといえば、グールドのあのノン・レガートが体にしみついちゃってるからなあ。
ビール 2 リットルと睡眠薬。
11/14 sun
馬券は 1 戦 1 敗で 5 万円のマイナス。
発熱。
『吉田秀和 作曲家論集・ 6 J ・ S ・バッハ、ハイドン』(音楽乃友社)
そうしてあえて言えば、和声的な音楽とはすべて、その主音に向かって集中しようとする傾向と、再びその主音からわかれてゆこうとする傾向と、この二つの力の傾向の間の緊張と解放との関係からきているのである。あるいは最初にとられた調性から出発して、別の調性に転調されたのち、再び原調に戻る運動としてとらえることができる。バッハはそれをはっきり意識して、音楽を書いたのである。( 121 頁)
そして、バッハの音楽は、それをボクらにはっきりと意識させてくれる。
ビール 2 リットルと睡眠薬。
11/13 sat
馬券は買わず。
競馬予想 TV を見ながらビール 2 リットルと睡眠薬。
11/12 fri
きのうの豪雨のせいで、いろんな現場で問題が。
『憂国呆談』浅田彰 田中康夫(幻冬舎)、読了。
浅田 だいたい、新興住宅地でカレー食って踊ったりしなくていいのよ。( 418 頁)
盆踊りにカレーはあわないよね。
テキヤが入らない祭りは、健全すぎてつまらない。
ビール 2 リットルと睡眠薬。
11/11 thu
掘り方を始めた直後から大雨。
とちゅうでやめるわけにはいかないんで、ずぶ濡れになりながら作業続行。
やむ気配なし。
昼飯くって現場にもどろうとしたら、道路が冠水してやがる。
軽トラで走るのは無理。
道端において、ダンプだけで現場へ。
作業を再開するも、 20 分もしないうちに現場脇の水路があふれはじめやがった。
どうしようもなくなって会社にもどることに。
けど、農道が冠水してて、濁流で水路と道路の区別もつきゃしねえ。
水路に落ちるかもという恐怖の中、勘で運転。
2t ダンプのバンパーまで水がきてる。
電気系統がやられたのか、メーターのすべての警告灯が点滅。
10 分ちょっとくらいの時間だったはずなのに、ほんとに長く感じた。
で、からがら会社にたどりついたとたんに晴れ間が。
そのあたりは増水した様子もなし。
現場とのあまりの状況のちがいにうまく説明もできず社長は不機嫌な顔。
とにかく寒いよ。
『吉田秀和 作曲家論集・ 6 J ・ S ・バッハ、ハイドン』(音楽乃友社)
しかし、コジェナーのバッハを聴いていて痛感するのは、芸術はセンチメンタリズムから切り離されたものだということ。少なくとも、偉大な芸術は決してセンチメンタルなものではない。( 081 頁)
何回も書いてきたけど、ほんとそうなんだよなあ。
なのに、センチメンタリズムはそこらじゅうに蔓延してる。
ビール 2 リットルと睡眠薬。
11/10 wed
『吉田秀和 作曲家論集・ 6 J ・ S ・バッハ、ハイドン』(音楽乃友社)
バッハの中には音楽のすべてがあるのである。つまり、音を横にならべ、旋律として、線として書くのと、縦にならべ、ハーモニーとし、音を重ねたり、また対位法的な扱いとして、横の何本もの線を同時的に組み合わせるのと、その両方から音楽を組織し、建築するうえで、バッハの音楽は、音楽すべての可能性を内蔵している。( 418 頁)
ポリフォニーとホモフォニーとの奇跡的な総合。
たぶんそれは「歴史」的なものだろう。
ビール 2 リットルと睡眠薬。
11/09 tue
スレート屋に行っても、台風被害の影響もあって在庫がほとんどない。
『憂国呆談』浅田彰 田中康夫(幻冬舎)
田中 カネのあるところに生まれついた人は、貧乏が怖くないんだよ。最後は自分一人、日雇労働者になっても食えるという、恬淡としたところがある。そうした "心智" の放蕩息子が四十歳くらいになって社会性を持った時が、いちばん面白い。( 367 頁)
べつにお金持ちの家に生まれたわけじゃないけれども、ボクも貧乏にたいする恐怖感はないなあ。
お金なんて、なけりゃないでそれでいい。
浅田 失うことを恐れないヤツじゃないと、現状を変えるのは無理。叩き上げだと、せっかく築き上げたモノは失いたくない、ってしがみついちゃう。( 367 頁)
ギャンブルだってそうだよね。
中途半端に「ケチ」な買いかたは、ほんとうに醜い。
自分でもたまにそれをやっちゃって、よく自己嫌悪におちいっちゃうんだけれども。
ビール 2 リットルと睡眠薬。
11/08 mon
また微熱。
しつこいね。
『憂国呆談』浅田彰 田中康夫(幻冬舎)
浅田 人間、脳だけじゃないということははっきりしてて、ボケてる人を見てても、足をいためたりして歩けなくなる時にボケるんだよね。( 232 頁)
うちの母が銀行にお金をおろしに行って、指定の用紙に記入して印鑑といっしょに窓口に差し出したら、銀行員とのあいだに妙な沈黙があったという。
で、 15 秒くらいして銀行員がおそるおそる「ご通帳は ? 」とたずねてきて、はじめてお金をおろすのに通帳がいるのを思い出したらしい。
週一くらいで銀行に行ってるのに。
自分でも言ってるようにだいぶボケてきてるんだけど、独り暮らしを維持できるていどでおさまってるのは、畑をしたりとか、とにかくじっとしてるのが嫌いだからだろうな。
ビール 2 リットルと睡眠薬。
11/07 sun
きのうの睡眠が効いたのか、体調回復。
祭りへ。
馬券は 2 戦 2 杯で 2 万円のマイナス。
『憂国呆談』浅田彰 田中康夫(幻冬舎)
浅田 現実というのは、単にあるんじゃなくて、脳を媒介として構成されてるんだから、脳を気持ちよくすれば現実も気持ちよくなるという、擬似科学的な装い。岸田秀の「唯幻論」とか養老孟司の「唯脳論」とかあったじゃない ? ああいう流れなんだよね。その行き着いたところが「脳内革命」である、と。( 225 頁)
でも、近年また養老孟司が売れちゃったりするわけだけれども。
ビール 2 リットルと睡眠薬。
11/06 sat
発熱。
ビール 1.5 リットルと風邪薬と睡眠薬で朝寝。
起きてもまだ節々が。
ビール 1.5 リットルと風邪薬と睡眠薬で昼寝。
馬券は買わず。
『憂国呆談』浅田彰 田中康夫(幻冬舎)
浅田 日本の場合、一般的に、言葉はタテマエで、ホンネは別のところにあるってされてるでしょ。だから言葉を軽視する傾向がある。でも政治ってのは言葉だよ。( 87 頁)
そう、あと、理念と。
たとえタテマエであれ理念を唱えつづけるしかないと思うし、長期的にみればそれしか通用しない。
「裏ではいろんな事情があるんだよ」なんてふうな賢しらぶったことをいうリアルポリティクス派は、じつは最も愚昧だし、そういう人間が事態を悪化させる。
浅田 日本みたいに「言葉はどうでもいい、裏で黙って実力で勝負するのが政治だ」なんて言ってても、世界では通用しない。( 87 頁)
ビール 2 リットルと睡眠薬。
11/05 fri
『憂国呆談』浅田彰 田中康夫(幻冬舎)
浅田 そう、ほんとはシノヤマの方がずっといいのに、アラーキーの小汚い私小説的写真の方が、ひ弱な文学青年に受けちゃうし、日本に阿部定的なものを求める外国人にも受けちゃう。とにかく今は筋の通ったヤツを出すべきなんだよ。( 81 頁)
篠山紀信のほうが荒木経惟よりはるかにすばらしいなんてことは作品をちょっと見れば誰にでもすぐわかる。
はずなのに、なんでアラーキーってあんなに人気があるの ?
ビール 2 リットルと睡眠薬。
11/04 thu
『憂国呆談』浅田彰 田中康夫(幻冬舎)
田中 TV は競い合ってヘリコプター飛ばしたけど、こういう大災害の際には電通が視聴率調査を中止する決断をしてもいい、と思うのね。( 40 頁)
ほんとに。
各局がニュース番組とワイドショーで別々の取材班を派遣する必要なんてまったくないと思う。
ビール 2 リットルと睡眠薬。
微熱。
11/03 wed
パンパと記念撮影。
『憂国呆談』浅田彰 田中康夫(幻冬舎)
浅田 他方で、戦争を放棄するといいながら自衛隊を持ってるのはおかしいということになってる訳だけれども、これもどこの国だってある程度はタテマエとホンネのズレはある訳で、それはそれでいいと言えばいい。( 18 頁)
だけど、やっぱりその《ズレ》はまずいと思う。
《ズレ》を放置しているというそのこと自体がいろんな拡大解釈を生み出すし、それによってある種の暴走に歯止めがきかなくなる可能性があるわけで、実際、すでに戦闘区域に自衛隊が駐留させられたりしてるんだから。
ビール 2 リットルと睡眠薬。
11/02 tue
日勤。
『憂国呆談』浅田彰 田中康夫(幻冬舎)
浅田 例えば憲法でも、戦争放棄を謳いながら自衛隊があった、これは明らかに間違ってた訳。でも、その間違いを正すという時に、いわゆる「普通の国」という名目で、世界に恥じない、場合によっては軍事力も行使できる国家になろうということになる――ただし、その場合の「世界」は相変わらず基本的にはアメリカなんだけれどもね。いずれにせよ、間違いを正していこうという時に、今までの鬱屈した感情を一気にスッキリさせたいというような、幼児的な反応が出てきてる。( 10 頁)
もう、どんどんどんどんと。
とにかく、憲法九条は絶対的に重要な憲法だと思うし、だからこそ九条と自衛隊の存在とあいだの齟齬をきちんと正しておくべきだと思う。
ビール 2 リットルと睡眠薬。
11/01 mon
『地の果て 至上の時』中上健次(新潮社)、読了。
「昔、良一と山の墓石倒した時、その産婆のオバに叱られたが、俺の顔みて、龍造の子か、と言うんじゃ。早死にした郁男の弟か、フサの末の子か、と言うて、大人の男に叱られるより歯の抜けた白髪頭のオバにそう言われて、何もかも運命みすかされておるようで怖ろしかったけど」そう言って秋幸は黙る。モンは秋幸の想っている事を考える。( 475 頁)
この小説はずっと読んでいたかった。
読み終えるときのことをかんがえて、読んでいる最中に喪失感にとらえられたりもした。
あらゆる事物を受け入れる重層性。
『枯木灘』よりも好きだ。
ほんとうにすごい小説だと思う。
路地があり、山があり、そこに人が住んでいた時、オリュウノオバが秋幸の顔を見て透視した運命は、すでに取りかえしが効かない状態で起っていた。だが、まだ小さな芽の状態だった。それから子供の頃から癇症の美恵は気がふれた。秋幸はさと子と姦した。弟の秀雄を石で打ち殺した。実の父親の浜村龍造を殺した。いま秋幸の中で運命の芽は育ち枝葉を広げている。( 476 頁)
中上健次はつねに自分を開いていく作家だったと、つくづく思う。
ビール 1.5 リットルと睡眠薬で昼寝。
夜勤。