メモ 2004 年 10 月

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10/31 sun

馬券は 1 戦 1 敗で 2 万円のマイナス。



『地の果て 至上の時』中上健次(新潮社)。
徹が秋幸を見つめたまま歩いてくるのを見て、自分には親に死なれたという悲しみのかけらもないと気づいた。ただすべてが露わになっていた。浜村龍造の秘密が一つ一つくまなく露出し、それが未完結のまま目の前にある。それが浜村龍造の死だった。( 457 頁)
《すべてが露わに》なったが、秋幸があらたな謎そのものとして残る。
この作品は「秋幸」三部作の完結編としての役割をきちんと果たしているけれども、それでもやっぱり続きが読みたいと思う。
晩年の中上健次も書くつもりになっていたらしい。
けれども、それは書かれることはなかった。
ほんとうに残念だ。

ビール 2 リットルと睡眠薬。

10/30 sat

ビール 2 リットルと睡眠薬で昼寝。



馬券は 1 戦 1 敗で 5 万円のマイナス。



競馬予想 TV を見ながらビール 3 リットルと睡眠薬。

10/29 fri

『地の果て 至上の時』中上健次(新潮社)。
「そうやって軌道に乗せて来たわしも悪じゃけど、混じりっ気ないど。無垢じゃと思わんかい ? 」
秋幸の顔に浮かぶ表情の一つたりとも見のがすまいと見つめる浜村龍造を見た。無垢だ、正しいと心の中で言葉がわき出、浮遊した。何も言わなかった。( 355 頁)
抵抗を感じながらも秋幸は浜村龍造のほうに自分を重ねていく。
路地はもうない。

ビール 2 リットルと睡眠薬。

10/28 thu

『地の果て 至上の時』中上健次(新潮社)。
「あんなもの嘘や。血管の中に一滴不純物入れたら幾ら信心しとっても嬉しなるんじゃさか。異物を入れん者が何が分かるか」( 271 頁)
文学というんだったら、最低限そこをとおってからはじめてほしい。

ビール 2 リットルと睡眠薬。

10/27 wed

4 日も休むと体がうまくうごかん。



『地の果て 至上の時』中上健次(新潮社)。
「ジャングルの中で兵隊は皆なモルヒネやっとるんじゃよ。敵の弾当って足や手が飛んでも痛い事ない。女子供じゃあるまいし、諍いもせんと平和がずっと続いて血、見るのが怖ろし、暴力沙汰が怖ろしと真底思とるんかい」秋幸は外気のほてりを言葉にして吐き出していると思った。「ぬくぬくと平和の中におってちょっと違うものがあったら顔そむけるのがええというんかい。眼が片一方、開いとるんじゃったらそれを潰したれ」( 236 頁)
どうしようもなくたかぶる時がある。

ビール 2 リットルと睡眠薬。

10/26 tue

四国へ。



こないだの台風の影響でか、神戸淡路鳴門自動車道の北淡 IC をすぎるあたりから土砂崩れのあとがいっぱい。
走行車線にまで土砂が流れたあとがあって、左側の車線はいまだ通行止めのまま。
ユンボが何台も出て復旧作業をしてる。
今日も大雨がふってるだけに、ちょっと怖い。



『地の果て 至上の時』中上健次(新潮社)。
路地の者らが折に触れて噂していた成り上がりの蝿の王が過去を消すようにそこを焼き払ったのではなく、実弘と繁蔵がわずかばかりの立ち退き料と代替えの安いアパートを用意してブルドーザーを入れ、ショベルカーを入れて消したのだった。美恵とフサがやった、と秋幸はつぶやいた。( 148 頁)
そう、母も敵だ。
とはいえ母と対決することには意味がない。
できるのは離れることだけだ。

でも、中上健次には母系についてもっと書いてほしかったと思う。
 美恵は柔らかい優しい笑を顔に浮かべて秋幸をみた。昔ならそれが姉の心の優しさの表われだと錯覚しただろうと思う。秋幸はその美恵の顔を見ながら、いまさらながら刑務所に入っている三年間はなにもかもを一変させる時間だった事に気づいた。( 160 頁)
ビール 2 リットルと睡眠薬。

10/25 mon

祭り。
きょうが本祭り。



家紋の拓本をとりに墓へ。
子にとっても、はじめての墓参り。



『地の果て 至上の時』中上健次(新潮社)。
二十六の秋幸にはそれはまだ自分の外側で起こりはかり知れない謎を子供心に与えた甘く切ない味のする悲惨だった。ところが二十九の今、フサの五人の子の一人として路地に生まれた事その最初から一切が架空か幻だったように路地は消え、山は消え、土地の到るところで地表がめくられ赤土が見えている。消す事の出来ない物があらわれたと秋幸は思った。( 65 頁)
『枯木灘』までとの、決定的な訣別。
ビール 2.5 リットル

10/24 sun

うちの子はとにかく評判がいい。
よく笑うからだろうな。



ビール 1 リットル。



馬券は 1 戦 1 敗で 1 万円のマイナス。



祭りへ。
15 年ぶりぐらい。
今晩は宵山。
出店にならぶ食べものが変わってるぐらいで、雰囲気はむかしと同じ。
たぶん、ボクが生まれるずっとまえから変わってないんだろうな。



『地の果て 至上の時』中上健次(新潮社)。
「おうよ、土方の天国やよ。その辺りで小間使いしてた者が何人も土建請負師の免許をもろてダンプカー持って人を何人も連れて親方をやっとる。そんな者とおまえは格が違う。帰ってきたからにはおまえこそが組を持たな」( 55 頁)
母というもののいとわしさ。



ビール 3 リットル。

10/23 sat

ビール 2 リットルと睡眠薬。



帰省。
妻と子を乗せてるので安全運転。
140 キロで我慢。

『 LION 』奥田民生
「何と言う」は名曲だなあ。



4 か月半になって、ようやく孫の顔を母に。



馬券は買わず。



睡眠薬を持って帰るのをわすれてた。
アルコールでおぎなうしか。
ビール 3 リットル。

『地の果て 至上の時』中上健次(新潮社)。
「自然というもんが資本をつくるんかいの。それとも資本というもんが自然をつくるんかいの。われわれの売り買い出来るという構造が杉や檜の姿から資本をつくり出すんかいの。」( 51 頁)
そういうところまでこの小説は踏みこんでいくだろう。

10/22 fri

『ハムレット』シェイクスピア 福田恒存訳(新潮文庫)、読了。
来るべきものは、いま来なくとも、いずれは来る――いま来れば、あとには来ない――あとに来なければ、いま来るだけのこと――肝腎なのは覚悟だ。( 186 頁)
覚悟しようがしまいが、来るべきものは来る。
覚悟なんて、ほんとはしようとしまいとおんなじだ。
そうハムレットはいっている。
それもまた覚悟の一種ではあるけれども。

ビール 2 リットルと睡眠薬で昼寝。



夜勤。
台風のあとかたづけ。
水がひいたら、さらにえらいことになってた。

10/21 thu

ビール 3 リットルと睡眠薬。



午前 4 時起床。
2 時間睡眠。



台風のあとかたづけ。
とんでもないことになってる。



仕事関係の講習会。
なかなか勉強になりました。
あまりの眠さに、目を開いたまま居眠りしたりもしたけど。



『ハムレット』シェイクスピア 福田恒存訳(新潮文庫)。
なすべきことは、思いたったときに、してしまうにかぎる。その一旦「思いたった」気もちというやつが、すでに曲者、あてにはならぬのだ。( 156 頁)
たしかに。
でも、うごけないときはうごけないんだよな。

ビール 2 リットルと睡眠薬。

10/20 wed

台風にそなえての仕事。
すでに大雨なんだけど。



台風通過。



台風でいろいろと問題がおきたらしい。
あしたは朝の 5 時からだとか。
9 時から講習をうけにいかなきゃならないんだけどなあ。



『ハムレット』シェイクスピア 福田恒存訳(新潮文庫)。
さて、つまりは、こうなろうか、人の志と運命とはまったく相反して動き、思い定めしことも、かならず覆され、思いはわがものなれど、結果はつねに手のとどかぬところに現われる、と――二夫にまみえぬ心とはいえ、夫が死ねば、その誓いも死にはてよう。( 101 頁)
人は自分の思っていることとはちがうことをやってしまう。
どう抗おうとも。
誓えば誓うほどそうなる。
人の思いは所詮、記憶の奴隷、生まれ出ずるときはいかに激しくとも、ながらえる力はおぼつかない。( 101 頁)

10/19 tue

雨がきつくなってきやがった。
でも、あしたも雨であさってには台風が来る以上、ぜんぶ終わらせないと帰れないわけで。



ビール 2 リットルと睡眠薬。



『ハムレット』シェイクスピア 福田恒存訳(新潮文庫)。
ホレイショーこそは真の心の友と固くおもいさだめてきたのだ。人生のあらゆる苦労を嘗めながら、すこしもそれを顔にださず、運命の女神が邪険に扱おうと、格別ひいきにしようと、いつもおなじ気持ちで受け容れる、そういう男だ、ホレイショーというのは。心臓と頭の働きが程よく調和している。( 94 頁)
《心臓と頭の働きが程よく調和している》人間を書くのがどれほどむずかしいか。
シェイクスピアはそういう人間についてじゅうぶんに書いたあとでそうでない人間にむかったのであって、逆の道はたぶんない。

ビール 1.5 リットルと睡眠薬で昼寝。



ビール 2 リットルと睡眠薬。

10/18 mon

『ハムレット』シェイクスピア 福田恒存訳(新潮文庫)。

亡き父王の亡霊はハムレットにこう告げる。
非道、無慙な殺人の恨みをはらしてくれ。( 40 頁)
しかし、そのあとでこうもいう。
天の裁きにゆだね、心のとげに身をさいなませるがいい。( 41 頁)
このふたつの言葉は矛盾している。
物語をつうじてハムレットが復讐にふみきれず能動的な行動をほとんど取れないのは、ハムレットの性格などではなく、このダブルバインドに由来するのだと思う。

夜勤。
雨がポツポツと。

10/17 sun

録画してもらってあった競馬予想 TV をみながらビール 2 リットルと睡眠薬。



馬券は 3 戦 1 勝で 8 万 4 千円のプラス。



ジーンズを買いにいったら、 501 がなんか変わってる。
生地が薄くなったみたいだし、以前のものにくらべるとちょっとルーズなかんじ。
気にくわないので、以前のタイプのものを別の店舗からとりよせてもらうことに。



帰ってきてしらべてみたら、去年モデルチェンジしてたのね。
1 年くらいジーンズを買ってなかったってことか。



『ハムレット』シェイクスピア 福田恒存訳(新潮文庫)。
ところで、いちばん大事なことはな、己れに忠実なれ、この一事を守れば、あとは夜に日がつづくごとく、万事自然に流れだし、他人にたいしても、いやでも忠実にならざるをえなくなる。わかったな。( 31 頁)
これは思う以上にむずかしい。
シェイクスピアの悲劇は《己れに忠実》であることがどういうことなのかわからなくなった人物の劇だよね。

ビール 2 リットルと睡眠薬。

10/16 sat

星がやたらきれい。
でも寒すぎ。
海辺だからやたらときつい風がふく。
知らないあいだに洟たれとる。



『中上健次全集 5 』所収「千年の愉楽」(集英社)、読了。
山の中は静まり返り、萌え出した草の甘い香りと松のにおいが立ちこめ、皮膚の毛穴から腹の中に入り込む気がしたが、達男は自分がその空気を腹に入れ、狩猟して暮らすには生まれてから今までと同じ時間が要るだろうと思い、路地(コタン)に住み人間(アイヌ)になり切るには無理だと思った。若い衆と自分は同じだが、狭い小さな和人(シャモ)の町の山の隅に出来た、かさぶたのような路地で生れた中本の血は、誰とも交換不可能だ、と識った。( 183 頁)
同一性のなかでの回帰の美しさをえがいたかのようにみえたこの美しい物語に、《交換不可能性》の認識をもちこんで中上健次は幕をおろす。
物語ではなく、小説として。

ビール 0.5 リットルと焼酎のお湯割り 3 杯と睡眠薬。
からだが冷えきっててビールは無理。



ビール 2 リットルと睡眠薬で昼寝。



馬券は買わず。



夜勤。

10/15 fri

『中上健次全集 5 』所収「千年の愉楽」(集英社)。
 オリュウノオバにしてみてもそれが自然な事だった。裏山の雑木が寒風の到来と共に金や銀に身を装い、青々としていた草がいつのまにか実が落ち茎の先の方から変色しはじめて、最後は黄金の大きな針のように立ち枯れ、雨と共に腐る。それを数かぎりなく見て来たし、天の助けで自分もそうなるのがむしろ嬉しく愉しいものである気がした。( 164 頁)
輪廻を否定した果てにある法悦。
立ち枯れた草に降る冬の長雨ほど冷たく無慈悲の慈悲を表したものがあろうかと独りごちた。( 164 頁)
ビール 1.5 リットルと睡眠薬で朝寝。



夜勤。

10/14 thu

ビール 1.5 リットルと睡眠薬。



ビール 2 リットルと睡眠薬で朝寝。



午後から仕事。



『中上健次全集 5 』所収「千年の愉楽」(集英社)。
 オリュウノオバは考えていた。誰も昔やった事を謝った者はない。四民平等だと言うがひと度昔のように物資が不足したりかつてあった震災のような事が起こると皆殺しに会うのは見えている。朝鮮人が多数いきなり理由なしに殺されたにもかかわらず新日本人とされたのと同じような意味が、四民平等に入っている。( 141 頁)
「新しい歴史教科書」が採択されちゃう世の中になってるんだものね。
滅びろ、とも思う。

ビール 2 リットルと睡眠薬。

10/13 wed

日勤のあと夜勤。

10/12 tue

『中上健次全集 5 』所収「千年の愉楽」(集英社)。
 オリエントの康が田川を連れて譲治の家へ行き、家にいるタカコとキクヨを連れ出して「後ですぐ追いつくさか汽車に乗って田川と一緒に木の本まで行っていて欲し」と言うと、二人は女郎に売られていくのを気づきもしないのかうなずき、木の本で待っているとおうむ返しに答えて駅の方へ歩いていく。オリエントの康は二人の姿が通りを曲がって消えてから金を背広の胸ポケットから取り出して譲治に半分渡し「あれらは俺より先に船に乗って新天地に行くじゃろ」と笑い、二人の娘をだまして売りとばした事に何の後ろめたさも感じずむしろよい事をしたとほこらしげなように笑う。( 131 頁)
《善悪の彼岸》。



ビール 2 リットルと睡眠薬。

10/11 mon

馬券は買わず。



『中上健次全集 5 』所収「千年の愉楽」(集英社)。
オリュウノオバは自分が路地そのものであり、自分がどんなに老ボケしても息がある限り、親よりも早く抱き取って産湯をつかわせた生まれてきた子らの場所は、女の子宮のようにとくとくと脈打ちつづけるし、自分が冷たくなって動かず物を思い出す事もなく考える事もなくなれば子らの場所は消え、生まれて来る者らは永久に場所を持たない流れ者になるのだと思い、オリュウノオバは自分の生命が消える日を考えて火に手をかざしながら涙を流した。
 それは今日だった。( 117 頁)
オリュウノオバのいない『地の果て至上の時』には、もはや美しい循環はない。

ビール 2 リットルと睡眠薬。

10/10 sun

ビール 1.5 リットルと睡眠薬で昼寝。



馬券は 2 戦 2 敗で 2 万円のマイナス。
買えばはずれる、見送れば来るでどうにもならん。
最悪のリズム。



そういうときにふさぎこむと泥沼なので、家事。
風呂掃除に夕食のしたく。



『中上健次全集 5 』所収「千年の愉楽」(集英社)。
 頭には香油をつけ白い背広の上下を着たオリエントの康はそのまままっすぐ駅を渡ってダンスホールに出て、入口で刑務所から戻って来たばかりの男と話をしていた譲治を呼び出し、譲治が一言二言口答えをするといきなり殴りつけ、体勢を立て直そうとする譲治をどこで覚えたのか空手で瞬時に顔面血だらけにして倒し、場所が町の若衆らが集まるところだったので一夜にしてオリエントの康は見かけは優男でおとなしいが素手で人を殺すほどの力があると噂は広まり、路地の外へ出ると下にはおかぬもてようだった。( 113 頁)
美しい。
それにしても、「オリエントの康」っていう名前は、すごい発明だと思う。

ビール 2 リットルと睡眠薬。

10/09 sat

馬券は 4 戦 1 勝で 1 千円のマイナス。


競馬予想 TV を見ながらビール 3 リットルと睡眠薬。

10/08 fri

『中上健次全集 5 』所収「千年の愉楽」(集英社)。
或る時、雨戸が破れるほどの石が投げられた。耳を澄ますとおのれらァ、とどなる声がし、女や男らはその後何を聴かなくとも瞬時に事態をのみ込み、そのまま家の中に居続けると掘っ立て小屋同然の家はたちまち破られてクワや竹槍で突き殺されると思って家の裏から自分の家の戸を蹴破るようにして飛び出し、近隣の百姓らが手に手にクワやスキ、竹槍を持ってたいまつをかざし家々に火を放つのをそのままに暗がりの方へ、木の繁みの方へ逃げた。路地だけでなく日本中のあらゆるところで太政官の政令の公布の直後に近隣の百姓に隅の方にひとかたまりになって立ち並んだ小屋同然の家々が襲われ、火をつけられ、備後の方では山に逃げ込んだ者らが竹槍を持った百姓らに猿を獲るように追い立てられ突き刺されて十人ほどが死んだ。( 104 頁)
明治初年に太政官から穢多解放令が出された直後に、こういうことがおこったという。
百姓というものは、猜疑心と恐怖心のかたまりなんだ。



ビール 2 リットルと睡眠薬。

10/07 thu

『中上健次全集 5 』所収「千年の愉楽」(集英社)。
あえぎながら痛みがすぐにかき消えてしまいそうだからもっと沢山、文彦の情欲が消えるまで方々を刺してほしいと言い、文彦の股間をさぐってから文彦の情欲の中心がそこにあったと哀れむようにつかみ笑みを浮かべる。( 090 頁)
男根が中心にある。
中心が男根にある。
そのこと自体を女が哀れむような両義性をもって中上健次の文章はある。



ビール 2 リットルと睡眠薬。

10/06 wed

ビール 2 リットルと睡眠薬。



打ち合わせ。
なげーよ。



『構造と力 記号論を超えて』浅田彰(剄草書房)、読了。
肌のぬくもりに満たされた前 - 空間を「生きられた」という形容によって称揚し、絶対的な《外》の凍てつくような広がりに背をむけるとき、それは空間論としての資格を自ら放棄していると言わねばならない。( 190 頁)
文学だってそうなんだけれども。
しかし、この本のスピード感はすごい。



ビール 1.5 リットルと睡眠薬で昼寝。



夜勤。

10/05 tue

『構造と力 記号論を超えて』浅田彰(剄草書房)。
現実には、はじめにカオスがあり、そのあとで文化が生ずるのではない。文化とは当のはじめから、カオスを矯めようとする力とそれに反発する力の劇ではなかったか。( 174 頁)
前者のような認識を徹底することによってそれ自身を「超えて」行き、その果てに後者のような光景を映しだそうとしたこの本は、どこまでそれに成功しただろうか。
すくなくとも、前者を「超えて」はいると思う。

ビール 2 リットルと睡眠薬で昼寝。



下痢、微熱。



夜勤。

10/04 mon

だれからのものか、判然とするところのない悪意。
とんでもない悪意。
とりあえず、犯人は誰かなんて邪推するのはやめとこう。
感想 ?
不思議だけど、「おもしろい」と思った。
笑えるとかじゃなくて、わくわくするっていう感じで。
とはいえ、犯人が誰だかわかれば、もちろん半殺しにはするけれども。



体重計にのってみたら、ここ 1 年での最低体重。
夏場にどれだけ動いてもここまでは減らなかったのに。
おとといからの胃腸の不調のせいかな。
精神的ダメージからのもんだとは思えないし、思いたくもない。



『構造と力 記号論を超えて』浅田彰(剄草書房)。
共同体とそれを規制するコードから外に放り出された近代の私的人間 (homme privè) は、家族につながれエディプス化されて、定型的な主体 (sujet) ――フロイトの言葉を借りれば、超自我を内面化した主体――となる。( 171 頁)
とうぜん、そのような宙吊りにたえきれず、共同体に回帰しようとする人間がでる。

ビール 2 リットルと睡眠薬。

10/03 sun

深夜に起きて競馬予想。



腹痛がだいぶやわらいできたのでビール 2.5 リットルと睡眠薬で朝寝。



馬券は 2 戦 2 敗で 3 万円のマイナス。



『構造と力 記号論を超えて』浅田彰(剄草書房)。
 こうして我々は、部分的にではあれ欠如を埋めようとする志向、欠如を能動的に引き受け統御しようとする努力こそが、幼児を象徴界へ導き入れるのだと言うことができる。大体、人間が満ち足りた存在であったなら、言葉など必要なかった筈なのである。( 156 頁)
このことに対する認識のちがいが、悲劇にいろんな形態を派生させる。
「無意識は言語活動(ランガージュ)と同じように構造化されている」というラカンの有名な公式は、「無意識は言語(ラング)と同じような構造である」という命題と混同されてはならない。( 157 頁)
ビール 2 リットルと睡眠薬。

10/02 sat

お食い初め。
想像以上に豪華な料理。
ビールいっぱい。



馬券は 1 戦 1 敗で 1 万円のマイナス。



競馬予想 TV を見ながらビール。
も、吐き気と腹痛でほとんど飲めずに布団へ。
寒気と痛みに苦しみながらうとうと。

10/01 fri

『構造と力 記号論を超えて』浅田彰(剄草書房)。
 幼児の発達過程を通じて、このようなプロセスがそのまま通時的に進行すると考えたのが、ピアジェである。彼によると、幼児は最初、《いま・ここ》の我身に癒着した自己中心的な存在に過ぎないが、成長するにつれ、脱中心化によって自己の視点を相対化することができるようになり、社会生活に不可欠な相互性を学んでいくものとされる。( 133 頁)
しかし、そもそも幼児に「中心」となるような「自己」があらかじめ存在するのか ?
それに反して、(浅田彰によって要約された)メルロー = ポンティはこう語る。
 メルロー = ポンティは、始原において自他未分の共生状態を見出し、これを根源的脱自態 (extaseoriginelle) と呼ぶ。それは、いわば前人称的な生の大海であり、成長に伴って潮が引いていくときその中から現われる島々が、個々の主体なのである。( 133 頁)
けれども、さらにこう語られるとき、ある違和感を感じずにはいられない。
 こうして、個々の主体が独立の存在として現われてくるのであるが、あの生の大海は、それによって干上がってしまうわけではなく、依然として個々の主体の深層に横たわっている。それこそが、主体同士が出会ったときにパースペクティヴを交換することを可能にする根源的条件なのである。( 134 頁)
コミュニケーションというのが、そんなに親和的なものなのかどうか。
 ラカンについてはどうだろうか。ラカンもまたゲシュタルト理論に十分親しんでおり、動物までの水準においてはそれを肯定する。決定的な違いは、メルロー = ポンティがこのヴィジョンをそのまま延長した上で人間を論ずるのに対して、ラカンは人間に関してこのヴィジョンが完全に破綻するというところから出発する点にある。生ある自然からの致命的なズレ。これこそ人間の根源的条件である。( 136 頁)

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