12/31 wed
帰省。
今年はひとりで。
三重へ。
のはずが、出発してすぐ事故ったので中止。
車は大破して再起不能。
しかも義母から借りてる車。
しゃれになってない。
からだのほうは無傷。
不思議がられる。
義父母の家で年越しそば。
なぜ午後 6 時に年越しそばを ?
テレビを見ながらビール。
格闘技 3 大会のなかでは PRIDE 男塾がいちばんおもしろかった。
いい試合が多かったうえに、吉田も負けたし。
あと、猪木ボンバイエのヒョードル様の強さと永田のヘタレっぷりも印象的。
あとはこれとか。
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12/30 tue
『考えるヒント 2 』小林秀雄(文春文庫)所収「徂徠」、読了。
強迫症を捕えて離さぬ固定観念のように、この頭脳のなかでは、それが歴史の意味だ、という言葉が鳴っている。彼の言葉への服従は完全であるから、この患者は、決して苦痛を訴えはしないが、当人の知らぬ症候は明らかであり、それは現在の生との接触感の脱落なのである。( 47 頁)
意識的になろうとすればするほど落ち込む罠。
テレビを見ながらビール 2 リットルと睡眠薬。
12/29 mon
義父母の招待でお祝いをかねて食事。
姪っ子にポップコーンとわた菓子をつくってもらう。
んまい。
おもちゃって、進化してるんだなあ。
『坂口安吾全集 15 』(ちくま文庫)所収「思想と文学」「第二芸術論について」、読了。
それ故に又、かかる工夫の悪アガキが幼稚であっても、冷然白眼視の悟り屋よりも、生きているのだ。不滅の人間一般にくらべれば、五十年の人間は、いつも幼稚でバカバカしい。それが「生きる」ことの真相でもある。
この幼稚を恐れてはならぬ。( 245 頁)
悟り屋になれない人がいる。
なりたくない人もいる。
テレビを見ながらビール 2.5 リットルと睡眠薬。
12/28 sun
競馬予想 TV を見ながらビール 1 リットルで昼寝。
馬券は 2 戦 2 敗で 7 万円のマイナス。
今年は 1300 万円くらいぶんの馬券を買って、戻ってきたお金は 2000 万円くらい。
700 万円くらいの儲けで、回収率は 150% 台。
なんとか今年も乗りきった。
いつまで続けられることやら。
『刹那』小沢健二
なつかしい。
でも、どうせ開くなら全部ひらいちゃえばいいのに、小沢。
TV を見ながらビール 2.5 リットルと芋焼酎「黒石岳」 6 杯と睡眠薬。
岡本綾って魅力的だな。
12/27 sat
帯の祝い。
『刹那』小沢健二、購入。
まだ聴いてないけど、歌詞カードにはなつかしい写真がいっぱいのってる。
ビール 1 リットルと睡眠薬で昼寝。
馬券は 1 戦 1 敗で 1 万円のマイナス。
『考えるヒント 2 』小林秀雄(文春文庫)所収「学問」、読了。
歴史を説明する手順に筋が通れば通るほど、それが精しくなればなるほど、歴史自体が、そういう手順なり手続きなりの合成物を映って来る。歴史と歴史の説明の仕方とが、どうしようもなく混同されて了う。( 35 頁)
鴎外の歴史小説というのは、たぶんこういう錯覚にさからって、《歴史という一種の有機体に応ずる一種の感覚》を取り戻すための方法なんだろう。
競馬予想 TV を見ながらビール 2.5 リットルと睡眠薬。
12/26 fri
『悪霊(下)』ドストエフスキー 江川卓訳(新潮文庫)。
だいたい期待がそれほどまで大きくなっていたとすれば、どうしてそれが起こらずにすんだであろう ( 196 頁)
そう感じさせるのは、やっぱりドストエフスキーの力だよなあ。
『坂口安吾全集 15 』(ちくま文庫)所収「新カナヅカイの問題」「阿部定さんの印象」、読了。
どんな犯罪でも、その犯罪者だけができるというものはなく、あらゆる人間に、あらゆる犯罪の要素があるのである。( 241 頁)
でも、安吾のいってる文脈とは違った意味でだけど、特殊な要素というものが気になる事件がひとつだけある。
直観像素質という要素の絡んだ、あの事件。
テレビを見ながらビール 2 リットルと睡眠薬。
12/25 thu
『悪霊(下)』ドストエフスキー 江川卓訳(新潮文庫)。
ところで乾杯のためにはシャンパンが不可欠であり、シャンパンは空き腹に飲むべきものではないから、そこでおのずと食事も欠かせなくなる道理であった。( 192 頁)
そうだったのか。
ボクはシャンパンも空きっ腹に飲むのが好きなんだけどな。
なんて、めったにすら飲まないのにちょくちょく飲んでいるみたいに書いてみる。
「夢見るようなくちびるに」っていう名前の曲が、サニーデイ・サービスにあったな。
なんていい題名なんだろう。
夢見るようなくちびるに。
高松のイルミネーションを見るのは、去年の 12 月の曽我部のライブのとき以来。
あのときはやたら寒かったのを覚えてる。
いまにして思うと、踊って汗をかいたあとだったからだろうな。
すごい良いライブだった。
今年のライブのチケットも取ってあったけど、妻の妊娠が判明したので行かなかった。
妊娠初期に踊りまくるわけにはいかないものね。
来年は行けるかな。
ビール 1 リットルと睡眠薬。
12/24 wed
歯医者。
ここはずうっと麻酔なしで治療してくれる。
たまの激痛にそなえるってことは、心身ともに疲弊するもんなんだなあ。
『悪霊(下)』ドストエフスキー 江川卓訳(新潮文庫)。
「ぼくはあの瞬間、考えてしまったよ。二人のうちのどちらが卑劣だろう ? その場でぼくを辱しめようために抱きついてきたあの男だろうか、それとも、あの男とあの男の頬ぺたを軽蔑しながら、顔をそむけることもできたはずなのに、おめおめと接吻してしまったぼくだろうかとね……ちょっ ! 」( 175 頁)
どっちも同じくらいなんじゃじゃないかな。
カヴァ 1 本とビール 1 リットルと睡眠薬。
12/23 tue
大掃除。
命令されるままに動くだけなので、肉体的にはしんどくても精神的には楽なもの。
『考えるヒント 2 』小林秀雄(文春文庫)所収「忠臣蔵 2 」、読了。
イデオロギイとは文字通り、観念の形体であって、その中身を空っぽにしなければ得られないものだ。又、事実、思想は、その中身を失い、社会通念として流通して、はじめてわかり易い、眼につき易い形を取るものだ。( 18 頁)
社会通念として流通させられた思想を消費して満足している人間たち、あるいは社会通念化した思想自体。
そんなものにむしょうに腹が立つ。
ぶっこわしてやる、と思う。
けれども、ひとりで力み返っていてもしかたがないので、今はただ読む。
テレビを見ながらビール 2 リットル。
いろんな洋服を着た市川実日子ちゃんを見られて嬉しい。
けどな、あんなくだらないドラマで実日子ちゃんにキスシーンをさせるんじゃねえっての !
12/22 mon
『悪霊(下)』ドストエフスキー 江川卓訳(新潮文庫)。
そして、実をいうと、ほかでもないこの思いがけなさの中に、事件のその後の成り行きを決した鍵がひそんでいたかもしれないのである。それはちょうど謝肉祭のころの橇滑りに似ていた。坂の上から滑り落ちてくる橇が、その中途で止まるなどということが可能だろうか ? ( 164 頁)
ドストエフスキー自身による自作の、一種の解説。
急な雪坂を滑り落ちていく、たくさんの橇たち。
テレビを見ながらビール 2 リットルと睡眠薬。
12/21 sun
競馬予想 TV を見ながらビール 1.5 リットルで昼寝。
競馬は 2 戦 2 敗で 21 万円の負け。
とはいえ、きょうは納得。
気分がいい、とまでいうと強がりになるけど、まあそんな感じ。
テレビを見ながらビール 2 リットルと麦焼酎「いいちこ」の梅割り 4 杯と睡眠薬。
12/20 sat
ビール 1.5 リットルと睡眠薬で昼寝。
競馬は 1 戦 1 敗で 2 万円のマイナス。
最低の買いかた。
自己嫌悪。
『考えるヒント 2 』小林秀雄(文春文庫)所収「忠臣蔵」、読了。
歴史家の客観主義は、歴史を振り向くとともに、歴史上の人々にも歴史を振り向かす。それは、歴史の到るところで、自分と同じように考えている歴史家だけにめぐり会おうと計る事である。( 18 頁)
なんか、 2 巻に入ってから、急におもしろくなったような。
競馬予想 TV を見ながらビール 2 リットルと睡眠薬。
12/19 fri
『坂口安吾全集 15 』(ちくま文庫)所収「理想の女」「パンパンガール」「思想なき眼」「娯楽奉仕の心構え」、読了。
然し面白さが不マジメだと云う人々は、たぶん涙はマジメで笑いは不マジメだと思っているに相違ない。然し涙はマジメなものでも誠実なものでもなく、大いに偽りのあるもので、しばしば軽薄なものでもある。もとより笑いが涙以上に深刻高遠ということはないが、一つは目からでる水、一つは口からもれる風声で、どっちがマジメ、どっちが不マジメという性質のものじゃない。フィガロのセリフに「なぜ私が年中笑うかですって。笑わないと、涙がでてきやがるからさ」五分五分のものだ。( 224 頁)
お酒を飲んですぐ泣く人は嫌いだ。
笑ってるほうがなんぼかマシじゃないか。
ああでも、笑える涙を流す人はすごいな。
テレビを見ながらビール 2 リットルと睡眠薬。
12/18 thu
『悪霊(下)』ドストエフスキー 江川卓訳(新潮文庫)。
さらには《あらゆる神聖なもの》を鼻で笑ってみせて、神経の弱い産婦をふるえあがらせたりした。しかもそれが、《神聖なもの》がなによりの助けになる瞬間をことさらに選んでなのである。( 79 頁)
そういう瞬間のことを考えて、ドキドキした。
『考えるヒント』小林秀雄(文春文庫)所収「ソヴェットの旅」、読了。
同書読了。
レーニンが目指したものは、コンミュニズムの勝利ではない。革命の成功である。彼は、マルクシズムの理論家ではない。ロシヤは、今、何を必要としているかを、誰よりもよく知った不抜の実行家です。彼は、敗戦が、革命の最大の機会である事を、マルクシズムが、革命の最大の手段であることを見抜いた人です。( 212 頁)
ここはたしかに「考えるヒント」になる。
ものすごく考えさせられる。
考えるために、たくさん本を読みたくなる。
レーニンは、ロシヤの現実に即して事を行ったロシア人である。レーニンという人物は、恐らくマルクスやエンゲルスには遠いが、バクーニンやピョートル大帝には近いのである。( 210 頁)
テレビを見ながらビール 2 リットルと睡眠薬。
12/17 wed
『悪霊(上)』ドストエフスキー 江川卓訳(新潮文庫)、読了。
「どうしてきみは自分で自分を滅ぼすんだい ? 」
「最後にはわたし一人があなたのおそばに残ることになるのがわかってますから……それを待っているんです。」
「でも、もし結局ぼくがきみを呼ばないで、きみから逃げてしまったら ? 」
「そんなことはありませんん、呼んでくださいます」
「ずいぶんぼくを軽蔑した言い方だな」
「軽蔑だけでないことをご存じのくせに」
「してみると、軽蔑もやはりあるわけか ? 」( 460 頁)
ドストエフスキーを読んでると、ほかの小説の会話文は読みたくなくなる。
テレビを見ながらビール 2 リットルと睡眠薬。
12/16 tue
『悪霊(上)』ドストエフスキー 江川卓訳(新潮文庫)。
「ぼくは、自分がつまらない人間だと知っていますがね、あえて背伸びをして強者の仲間入りをしようとも思わない」
「背伸びはおやめなさい。あなたは強者じゃない。お茶でも飲みに寄ってください」( 457 頁)
キリーロフってこんなに魅力的だったっけ。
テレビを見ながらビール 2 リットルと睡眠薬。
いまさらもいまさらだけど、宮沢りえって可愛いんだな。
12/15 mon
『悪霊(上)』ドストエフスキー 江川卓訳(新潮文庫)。
「そいつはいい。じゃ、階段口に立っていてもらおうか。傘を持っていきたまえ」
「あなたさまのお傘を……私ごときにそんな値打ちがございましょうか ? 」大尉は胡麻をすった。
「傘ぐらいの値打ちはだれにもあるさ」
( 426 頁)
たぶん、率直なんだ。
テレビを見ながらビール 1.5 リットルと睡眠薬。
12/14 sun
1 日で競馬資金をぜんぶうしなう夢を見た。
ので、今日は馬券購入を中止。
ビール 1.5 リットルと睡眠薬で昼寝。
『悪霊(上)』ドストエフスキー 江川卓訳(新潮文庫)。
「なぜ悪が醜く、善が美しいのかは、ぼくにもわからないんです。でもぼくは、この差異の感覚がなぜスタヴローギンのような人では摩滅され、失われていくのかはわかるんです」( 399 頁)
スタヴローギンを実在させるなんて、まったく。
テレビを見ながらビール 2 リットルと睡眠薬。
12/13 sat
競馬は 2 戦 2 敗で 3 万円のマイナス。
競馬予想 TV を見ながらビール 2 リットルと睡眠薬。
12/12 fri
『悪霊(上)』ドストエフスキー 江川卓訳(新潮文庫)。
「すべての人がいい人間だと教える人、その人が世界を完成するのです」
「それを教えた人は、十字架にかけられた」
「その人は来るでしょう、その人の名は人神です」
「神人 ? 」
「人神です。そこにちがいがある」( 372 頁)
肉体を持ったものとしてのキリスト。
ドストエフスキーの永遠のテーマ。
テレビを見ながらビール 2 リットルと睡眠薬。
12/11 thu
『悪霊(上)』ドストエフスキー 江川卓訳(新潮文庫)。
「でも、もしわたしが片足を折るだけですんだら……そしたら、お願い、それを幸福に思うと言ってちょうだい」
「片足になって何が幸福なんです。」マヴリーキーは真顔で眉をひそめた。
「そのかわり、あなたは手を引けるのよ、あなただけ、ほかにはだれもさせないわ ! 」( 311 頁)
こういうことを言い出す女の子がいたら、まいる。
でも、幸福には思えないよな。
「ねえ、きみ、ほんとうの真実はつねに真実らしくないものですよ、そうでしょう ? 真実を真実らしく見せるためには、ぜひとも真実にすこしばかり嘘をまぜなくてはならない。」( 336 頁)
『百億の昼と千億の夜』光瀬龍 萩尾望都
萩尾望都作品のなかでは凡作。
原作のせい ?
まあ、凡作も多い人ではあるけれど。
ビール 2 リットルと睡眠薬。
12/10 wed
『坂口安吾全集 15 』(ちくま文庫)所収「教祖の文学」「ちかごろの酒の話」「私の探偵小説」「悪妻論」「観念的その他」「推理小説について」、読了。
争うとか格闘するということは、自分を偶然の方へ賭けることだから、彼はもう偶然などは俺にはいらないという悟りをひらいているのだ。( 158 頁)
小林秀雄にたいする決定的な批判。
小林はもう悲しい人間でも不幸な人間でもない。彼が見ているのは、たかが人間の孤独の相にすぎないので、生きる人間の苦悩というものは、もう無縁だ。そして満足している。( 167 頁)
『考えるヒント』小林秀雄(文春文庫)所収「青年と老年」「花見」「ネヴァ河」、読了。
ドストエフスキイには、イデオロキイ上の転向作家に見られるような簡明な性質は少しもない。( 188 頁)
「イデオロギイ上の転向作家」というのには、もちろん、一見したところ転向しなかったように見える作家も含まれている。
次の文章にあるような意味で。
例えば、ここに護送されて来る途中で、赤いルバシカと銀貨一枚とで、自分の短い刑期を売り払い、未知の男の身代りに、無期徒刑に甘んじている男がいて、彼を驚かしている。自分は正しかった、今でも正しいと言っているインテリゲンチャの自負心などに、今更、何を驚こう。( 191 頁)
テレビを見ながらビール 2 リットルと睡眠薬。
12/09 tue
『悪霊(上)』ドストエフスキー 江川卓訳(新潮文庫)。
と同時に私は、彼女の眼差しに歓喜が、何か気違いじみた歓喜が、彼女の顔をくしゃくしゃにしかねないほどの歓喜が、人間にはとても耐えきれないほどの歓喜が浮かんだことも思い出すのである。( 288 頁)
こんな描写をゆるす、この動力。
『考えるヒント』小林秀雄(文春文庫)所収「お月見」「季」「踊り」「スランプ」「さくら」「批評」「見物人」、読了。
カントのような厳格な思想家は、クリチックという言葉を厳格に使ったと考えてよさそうだが、普通「批判哲学」と言われている彼の仕事は、人間理性の在るがままの形をつかむには、独断的態度はもちろん懐疑的態度もすてなければならない、すててみれば、そこにおのずから批判的態度と呼ぶべきものが現われる、そういう姿をしている、と言ってもいいだろう。( 164 頁)
簡潔だね。
テレビを見ながらビール 2 リットルと睡眠薬。
「踊る ! さんま御殿」の志垣太郎にはびっくりした。
まるでドストエフスキーの小説のワンシーンみたいな状況を出現させるんだもの。
12/08 mon
『悪霊(上)』ドストエフスキー 江川卓訳(新潮文庫)。
そう、ぼくはわがままな子供ですよ、子供のエゴイズムはそっくりもちあわせているくせに、無邪気なところだけはない子供なんだな。( 188 頁)
オレか ?
オレのことか ?
とか書くのは被害妄想だな。
というより誇大妄想か。
わたしはこのお山にのぼって、顔を東のほうに向けて、地べたに突っ伏して、泣くのよ、泣いて、泣いて、どれくらい泣いたか覚えていないくらい。そう、何も覚えていないし、何もわからなくなるのね。それから起きあがって、うしろを見ると、お日さまが沈みかかっている。それは大きな、はなやかな、すばらしくきれいなお日さまなのよ。シャトゥーシカ、あんたはお日さまを見るの、好き ? いいわよ、悲しくなるけど。( 229 頁)
なんでこんな美しいシーンが書けるんだろう。
『坂口安吾全集 15 』(ちくま文庫)所収「余はベンメイす」「世評と自分」「恋愛論」「酒のあとさき」「大阪の反逆」「てのひら自伝」「貞操の幅と限界」「私の小説」「俗物性と作家」、読了。
ほんとうのことというものは、ほんとうすぎるから、私はきらいだ。死ねば白骨になるという。死んでしまえばそれまでだという。こういうあたりまえすぎることは、無意味であるにすぎないものだ。( 102 頁)
自戒。
とにかく無茶な娘で、モナミだったかどこかでテーブルの上のガラスの花瓶をこわして六円だか請求されると、別のテーブルの花瓶をとりあげてエイッと叩き割って十二円払って出てくる娘であった。( 110 頁)
こんなの目の前で見たら、ぜったい惚れちゃう。
それは大阪というものの文化的自覚が、真理の場に於て自立したものではなく、東京との対立に於て自立自覚せられているからで、そこに大阪の自覚のぬけがたい二流性が存している。( 127 頁)
大阪のテレビって、だから嫌いだ。
ビール 2.5 リットルと睡眠薬。
12/07 sun
明け方 5 時に起きて競馬予想。
競馬予想 TV を見ながらビール 1.5 リットルと睡眠薬で昼寝。
競馬は 2 戦 2 敗で 3 万 8 千円のマイナス。
吹き替えの『エリン・ブロコビッチ』を見ながらビール 1.5 リットルと睡眠薬。
12/06 sat
競馬は 1 戦 1 勝で 13 万 2 千円の儲け。
競馬予想 TV を見ながらビール 2.5 リットルと睡眠薬。
12/05 fri
『悪霊(上)』ドストエフスキー 江川卓訳(新潮文庫)。
あの人は軽はずみで、愚図で、薄情で、エゴイストで、悪い癖にも染まっている。でも、世間にはもっと悪い人もざらにいるんだから、それだけでもあの人は認めてやらなくちゃ。( 102 頁)
無茶いうな、ババア。
そんな理屈で結婚させようとするなっての。
『坂口安吾全集 15 』(ちくま文庫)所収「戯作者文学論」「通俗と変貌と」「花田清輝論」「模範少年に疑義あり」「未来のために」「二合五勺に関する愛国的考察」「反スタイルの記」「日映の思い出」「私は誰 ? 」、読了。
私は私を知らないから、私は行う。そして、ああ、そうか、そういう私であったか、と。( 84 頁)
うん。
ビール 2 リットルと睡眠薬。
12/04 thu
『白痴(下)』ドストエフスキー 木村浩訳(新潮文庫)、読了。
彼はふいにその瞬間、いや、ずっと前から、自分が言わなくてはならぬことは何もしゃべらず、しなくてはならぬことを何もしないでいるのを痛感した。( 544 頁)
「ずっと前」って、いつ ?
いや、まあ、とにかく、最高の恋愛小説、であって恋愛小説ではない小説。
『坂口安吾全集 16 』(ちくま文庫)所収「諦めている子供たち」「砂をかむ」「豊島さんのこと」「育児」「世に出るまで」「迎合せざる人」、読了。
同書読了。
それは私が胃から血をはいた始まりで、その後五六回はいているが、長くて一ケ月、短いときは二三日も絶食すると、もうまた酒をのむようになってしまう。あまり良いことではないらしいが、私のは酔う必要があって飲む酒だから、これは死んでも仕方がない。( 660 頁)
そう、「死んでも仕方がない」。
安吾が小説家として世にでる前から「きだみのる」と知り合いだったって知って、ちょっとびっくりした。
ビール 2 リットルと睡眠薬。
12/03 wed
『白痴(下)』ドストエフスキー 木村浩訳(新潮文庫)
「ああ、アグラーヤがそれを知ってくださったらなあ。何もかもいっさいのことを、つまり、間違いなく何もかもいっさいのことを知ってくださったらなあ。」( 496 頁)
痛ましい。
でも、誰が ?
『坂口安吾全集 16 』(ちくま文庫)所収「文芸時評」「作家の言葉」「『鷹』」「ヒノエウマの話」「人の子の親となりて」「近況報告」「ゴルフと『悪い仲間』」、読了。
しかし、わが子が犬よりも可愛いと思うようになると、その不安も暗さも、だんだん薄れるようになった。別に、生きぬいて働く自信ができたわけではないが、なんとなくただ漫然と自信がついてきたのである。( 635 頁)
子供の可愛さを犬の可愛さと比べるあたりが安吾らしい。
でも、父親になるんなら、こういう父親になりたいな。
分娩室に一緒に入って、ビデオに撮って感動するような父親にはなりたくない。
二ヶ月ぐらいたつうちに笑顔を見せるようになった。そうなると可愛くなった。犬と同じぐらいに可愛くなった。三ヶ月目ぐらいには、私を見ると笑顔で応じるようになり、犬よりも可愛くなったのである。( 635 頁)
ビール 2.5 リットルと睡眠薬。
12/02 tue
『白痴(下)』ドストエフスキー 木村浩訳(新潮文庫)
「彼の心を何よりも強く打ったのは羞恥でもなければ、見苦しい出来事でもなく、恐怖でもなければ、ふいの出来事でもなく、何よりも予感の的中ということであった ! 」( 427 頁)
ドストエフスキーの長編にいつもたちこめる、あの息詰まるような「予感」。
『坂口安吾全集 16 』(ちくま文庫)所収「安吾行状日記」「茶の間はガラあき」「日本の盲点」「もう軍備はいらない」、読了。
頭の真上に焼夷ダンが落ちて大の字になって威張って死んでる男がいた。通行人が死人の腰にくくりつけた弁当包みを手にのせてみて、
「まだ弁当食ってねえや」
ほかの通行人たちの顔を見まわしてニヤリと笑って言やアがった。この時は薄気味わるかったね。オレがまだこの通行人ほど正直でないような気がして、そこまで正直にさせないと気がすまないような戦争という飛んでもないデカダン野郎に重ね重ねのウラミツラミがよみがえったようだった。( 585 頁)
戦争って想像がおよばない。
ビール 2.5 リットルと睡眠薬。
12/01 mon
美しさ。
『白痴(下)』ドストエフスキー 木村浩訳(新潮文庫)
「それじゃ、黙っていらっしゃればいいのに。黙ってすわっていらっしゃればいいんですよ。」
「だめでしょうね。私はきっと恐ろしさのあまり何か《しゃべりだし》て、恐ろしさのあまり花瓶をこわすにちがいないと思いますよ」( 387 頁)
なにかもう、すべては取り返しがつかなくて。
『坂口安吾全集 16 』(ちくま文庫)所収「風流」、読了。
ビール 2.5 リットルと睡眠薬。