『シグナル & ノイズ ――天才データアナリストの「予測学」』 ネイト・シルバー

シグナル & ノイズ ――天才データアナリストの「予測学」『シグナル & ノイズ ――天才データアナリストの「予測学」ネイト・シルバー 著 川添節子 訳(日経 BP 社)、読了。

ペースボール・プロスペクタス社の予測モデル「 PECOTA 」の開発者であり現在は政治予測サイト FiveThirtyEight の主宰者である著者が、野球・天気予報・地震・経済・ギャンブル等のさまざまな分野での予測の現状を取材しつつ、予測というものに対する自らの考えを述べた本だ。私が予測においてなおざりにしがちな点について、この本からいくつかの示唆を得ることができた。

 私自身は、多数が一致した意見――イントレードのような市場がどうなっているか――には注意している。それに執着することはないが、コンセンサスから離れれば離れるほど、「みんなが間違っていて自分は正しい」と思うにいたった根拠が強固なものでなくてはいけない。 (…) ( 406 頁)

人気薄を買うときに雑になってはいけないと反省している。

  (…) ときには自分だけが市場に勝つこともあるが、いつも期待してはいけない。それは自信過剰のサインである。 (…) ( 406 頁)

この本でのベイズの定理の紹介を読んで、私はそれを自分の主観的な確率の見積もりどうしの関係における偏りを知る道具として使えないかというような夢想をしてしまった。勉強してみよう。

ところで、本書は各分野につき 1 章ずつ使ってまんべんなく紹介しているのだがそのまんべんなさが問題で、金太郎飴的に平板な印象を受けて中盤はやや読みだれしてしまった。できれば次は彼自身が行う予測について語ってほしい。 (2015-06-13-19:45 追記 )

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