『マルクス = エンゲルス全集 第 23 巻 第 1 分冊』

マルクス = エンゲルス全集 第 23 巻 第 1 分冊『マルクス = エンゲルス全集 第 23 巻 第 1 分冊』大内兵衛・細川嘉六 監訳(大月書店)、読了。

『資本論』の第 1 巻の第 1 分冊。 2014 年のベストセラーの一冊に『資本論』が入っていると耳にしたので、私も便乗してみようと思い図書館で借りてきた。売れているだけあって、とてつもなくおもしろい本だった。

(…) 困難は、貨幣が商品だということを理解することにあるのではなく、どのようにして、なぜ、なにによって、商品は貨幣であるのかを理解することにあるのである。( 123 頁)

価値形態論から貨幣の分析へ。そして貨幣から転化した資本が剰余価値を生む、その過程の解明。たくさんの哲学者がこの本に夢中になったことが、自分でも読んでみて納得できた。

 支払手段としての貨幣の機能は、媒介されない矛盾を含んでいる。 (…) この矛盾は、生産・商業恐慌中の貨幣恐慌と呼ばれる瞬間に爆発する。貨幣恐慌が起きるのは、ただ、諸支払の連鎖と諸支払の決済の人工的な組織とが十分に発達している場合だけのことである。この機構の比較的一般的な攪乱が起きれば、それがどこから生じようとも、貨幣は、突然、媒介なしに、計算貨幣というただ単に観念的な姿から堅い貨幣に一変する。( 180 頁)

何年か前に私もこの目で見た光景だ。貨幣そのものが持つ矛盾の問題として貨幣恐慌を見るマクルスの分析は、今でもとても新しい。

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