『フランス史 ――― II 中世 (下)』 ミシュレ

フランス史 ―――  II  中世 (下)『フランス史 ――― II 中世 (下)ミシュレ 著 立川孝一・真野倫平 責任編集(藤原書店)、読了。

訳註によると、オルレアン公の死を巡る記述には、一八三九年に死んだミシュレの妻ポーリーヌの思い出が重なっているという。 7 月に亡くなり埋葬された妻の棺を、ミシュレは 9 月に掘り起こさせ亡骸を凝視したというのだ。そんな歴史家はこれから先そうは現れないだろうし、こんな歴史書が書かれることもそうはないだろう。

 一人一人の人間は人類であり、世界史である……。だがそれだけではなく、無限の普遍性を担っているこの存在は、同時に特別な個人、ひとつの人格、たった一人のかけがえのない存在なのだ。前にも後にも同じものなどない。 (…) ( 194 頁)

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