メモ 2006 年 12 月 15 日

『キルケゴール著作集 11 』(白水社)所収「死にいたる病」松浪信三郎訳。

(…) 彼はこの世の何ものかに絶望しているつもりで、いつも自分の絶望している当のものについて語るが、その実、彼は永遠なものについて絶望しているのである。なぜなら彼がこの世に対してかくも大きな価値を置くこと (…) 、それこそがまさしく永遠なものについての絶望である。 (…) ( 88 頁)

そういう意味では、いままでの絶望も、永遠なものについての絶望である。この事情を知るにしたがって、彼の絶望は高度なものとなる。

彼は彼がこの世で彼の欲する何ものかを持つことができないこと(持つことができない人間であること)によって絶望した。しかしやがて、その絶望は不当であったと感じるようになった。彼は、それを、そのような境遇を受け入れられない自己の弱さでしかないとする。そして彼は、そのようなことで絶望した彼自身に絶望する。

(…) しかしその場合には、自己自身についての、また自己自身へのこの絶望は、新しいいっそう深い事態として、ともかくも本質的な進歩を意味することになる。 (…) ( 89 頁)

ビール 2.5 リットル。

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