メモ 2006 年 11 月 7 日

『増補 漱石論集成』柄谷行人(平凡社ライブラリー)。

 漱石は、『硝子戸の中』で、八、九歳ぐらいまで実の両親を祖父母と思いこんでいたということを書いているから、これらの養父母を実の両親と思っていたはずである。しかし、同時に、彼はそうでないことを無意識に気づいていたといえる。重要なのは、その時期に、漱石の自己形成がなされたということである。( 474 頁)

ボクも「無意識に気づいていた」と思う。だけど、それが本当の気付きであってよくあるような出自にまつわる空想でなかったかどうか、事実を知ったあとではかえってわからない。

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