メモ 2007 年 3 月 21 日

白鯨(上)『白鯨(上)メルヴィル 田中西二郎訳(新潮文庫)。

 (…) そしてこれらのものが、博大な頭脳、沈重な感性、超凡の体力の持主のうちに一つに結びついたとき、またかかる人が、北国では仰ぐこともできぬ無数の星座のもとなる絶海で、永い夜々の当直をするとき、その静寂と隔絶とのうちに、因襲を脱し、権威に頼らず思索する精神をやしない、あらゆる大自然の甘美な、また荒々しい印象をば、その自然がみずから進んで秘かに開き示す処女の胸からじかに受け取ることによって、さらにまた何かの偶然の事件がこれを助けて、大胆、遒勁、高邁な「言葉」を知ったとき――かかる人は全国民中の一人ともいうほどの人となり、崇高な悲劇の主人公たるにふさわしい偉大な劇中人物ともなるのだ。 (…) ( 145 頁)

これがこの作品のテーマだ。 19 世紀にこのテーマは無茶だと思うのだが、メルヴィルはやってしまう。

ビール 1 リットルといいちこの湯割り 1 杯。

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