ウィザードブックシリーズ 138 トレーディングエッジ入門 ――利益を増やしてドローダウンを減らす方法』ボー・ヨーダー

ウィザードブックシリーズ 138  トレーディングエッジ入門 ――利益を増やしてドローダウンを減らす方法ウィザードブックシリーズ 138 トレーディングエッジ入門 ――利益を増やしてドローダウンを減らす方法ボー・ヨーダー著 長尾慎太郎監修 井田京子訳(パンローリング)、読了。

マーケット環境には周期性があり、その周期が自分のトレードスタイルに合っているときには利益が伸び、合っていないときには損失が積み重なると著者は言う。なので、好周期(ペイアウトサイクル)に張りを大きくし、悪周期(ペイバックサイクル)に張りを小さくするべきだと。これは、博打打ちなら誰でも考えることだ。

しかし、トレード手法はそれ自身の確率を持っている。ペイアウトサイクル – ペイバックサイクルという別の変数を持ち込むことは賢明なことだとは思えない。

めしばな刑事タチバナ [立ち食いそば大論争] 1 』 原作 坂戸佐兵衛 作画 旅井とり

めしばな刑事タチバナ [立ち食いそば大論争] 1 めしばな刑事タチバナ [立ち食いそば大論争] 1 』原作 坂戸佐兵衛 作画 旅井とり(徳間書店)、読了。

出てくるキャラクターに魅力はなく、食べ物の絵も旨そうではないのだが、良かったころの『美味しんぼ』と比べてしまうくらい面白い。なんなんだ。

B 級グルメに対しての異様なまでに深い情報が命のマンガなので、いつまでこの面白さを続けてくれるか。すこしだけ心配しつつ期待したい。

叢書・ウニベルシタス  947 アーカイヴの病 フロイトの印象』 ジャック・デリダ

叢書・ウニベルシタス  947  アーカイヴの病 フロイトの印象叢書・ウニベルシタス  947 アーカイヴの病 フロイトの印象ジャック・デリダ 福本修 訳(法政大学出版局)、読了。

「ユダヤ的」ということをアーカイヴの概念を中心にして語っていく。フロイトとモーセ、精神分析とユダヤ性、そんな風に問題を重ね合わせながら。

競馬から離れている理由

時間と体力と、何より気力に余裕がないから。と思って書き始めたんだけど、それだけじゃないと書いていて気がついた。

競馬から離れたのはたしかに時間がなくて体力も気力も枯れ果てていたからだった。 2009 年の菊花賞前に更新した頃は、ザラ場でのトレードと予習復習検証で 1 日 20 時間くらい相場に捧げていた。これでは競馬研究をする余裕がなくてもしょうがない。

しかし、ここ 1 年くらいは手法も収益も安定して、トレードに使う時間は 1 日平均で 6 時間くらいのものだ。家族と過ごす時間を差し引いても、競馬をやってやれないことはないはず。

けっきょく時間や体力や気力だけの問題ではない。問題は賭けるということだ。今の知識で馬券を買っても、トレードでのように稼ぐことはおろか、プラス収支に持っていくことさえ難しいに違いない。 speculate を仕事にしている以上、遊びで賭ける気はしない。

というようなことが理由です。思えば、馬券だけで食ってた頃も他のギャンブルは一切やらなかった。自分はそういうタイプのようです。

『花のズボラ飯』 作 久住昌之 画 水沢悦子

花のズボラ飯『花のズボラ飯』久住昌之 作 水沢悦子 画(秋田書店)、読了。

残念ながらまったく面白くなかった。 B 級 C 級メシが大好きな私でも旨そうだとはまったく思えない食べ物たち。なんの共感もできない主人公。クスリともできない主人公のギャグセンス。ないないづくしだ。水沢とかいう漫画家のせいばかりでもなく、久住先生の原作もつまらんのだと思う。『孤独のグルメ』と並べて語るような作品じゃない。

『大岡昇平全集 22 』

大岡昇平全集 22 『大岡昇平全集 22 』(筑摩書房)、読了。

晩年の作で日記形式のエッセイである『成城だより』がおさめられた巻。自らの老いを語る言葉がよく出てくるが、文学・音楽・映画・思想・歴史・スポーツ・政治等、あらゆることにむけられた知的探究心には、衰えがまったくみられない。文章も変わらず明晰であいまいなところがないので、読みつかれがしない。大岡昇平の文章はいつまでも読んでいたくなる。