『九鬼周造随筆集』九鬼周造(岩波文庫)、読了。
論理の筋道がはっきりしていて曖昧なところなどまったくない文章なのに、おだやかでふくらみのある情感を伝えてくる。
『九鬼周造随筆集』九鬼周造(岩波文庫)、読了。
論理の筋道がはっきりしていて曖昧なところなどまったくない文章なのに、おだやかでふくらみのある情感を伝えてくる。
『ウィザードブックシリーズ 138 トレーディングエッジ入門 ――利益を増やしてドローダウンを減らす方法』ボー・ヨーダー著 長尾慎太郎監修 井田京子訳(パンローリング)、読了。
マーケット環境には周期性があり、その周期が自分のトレードスタイルに合っているときには利益が伸び、合っていないときには損失が積み重なると著者は言う。なので、好周期(ペイアウトサイクル)に張りを大きくし、悪周期(ペイバックサイクル)に張りを小さくするべきだと。これは、博打打ちなら誰でも考えることだ。
しかし、トレード手法はそれ自身の確率を持っている。ペイアウトサイクル – ペイバックサイクルという別の変数を持ち込むことは賢明なことだとは思えない。
『めしばな刑事タチバナ [立ち食いそば大論争] 1 』原作 坂戸佐兵衛 作画 旅井とり(徳間書店)、読了。
出てくるキャラクターに魅力はなく、食べ物の絵も旨そうではないのだが、良かったころの『美味しんぼ』と比べてしまうくらい面白い。なんなんだ。
B 級グルメに対しての異様なまでに深い情報が命のマンガなので、いつまでこの面白さを続けてくれるか。すこしだけ心配しつつ期待したい。
『吉川英治全集 1 剣難女難 坂東侠客陣』、読了。
ジャンプ黄金期の連載陣に混じっても、じゅうぶんにやっていける面白さ。
『不道徳教育講座』三島由紀夫(角川文庫)、読了。
三島由紀夫のアイロニーは、まったく笑えない。毒すらない。弱々しくて憐れだ。
『
「ユダヤ的」ということをアーカイヴの概念を中心にして語っていく。フロイトとモーセ、精神分析とユダヤ性、そんな風に問題を重ね合わせながら。
時間と体力と、何より気力に余裕がないから。と思って書き始めたんだけど、それだけじゃないと書いていて気がついた。
競馬から離れたのはたしかに時間がなくて体力も気力も枯れ果てていたからだった。 2009 年の菊花賞前に更新した頃は、ザラ場でのトレードと予習復習検証で 1 日 20 時間くらい相場に捧げていた。これでは競馬研究をする余裕がなくてもしょうがない。
しかし、ここ 1 年くらいは手法も収益も安定して、トレードに使う時間は 1 日平均で 6 時間くらいのものだ。家族と過ごす時間を差し引いても、競馬をやってやれないことはないはず。
けっきょく時間や体力や気力だけの問題ではない。問題は賭けるということだ。今の知識で馬券を買っても、トレードでのように稼ぐことはおろか、プラス収支に持っていくことさえ難しいに違いない。 speculate を仕事にしている以上、遊びで賭ける気はしない。
というようなことが理由です。思えば、馬券だけで食ってた頃も他のギャンブルは一切やらなかった。自分はそういうタイプのようです。
『フロイト全集 22 』渡辺哲夫 新宮一成 高田珠樹 津田均 訳(岩波書店)、読了。
著名な「モーセという男と一神教」を含む巻。「ユダヤ性」というものを考えようとするなら読んでおくべきだ。
『相場師スクーリング』林輝太郎(同友館)、読了。
この本を読んで分かる人は、すでにある程度わかっている人だと思う。わかっていない人は、この本を読んでもけっきょくわからない。いい本だけれども、そこにジレンマがある。
『嘘だらけのヨーロッパ製 世界史』岸田秀(新書館)、読了。
『黒いアテナ』とそれを巡る論争を、著者なりに噛み砕いて、紹介している。粗いが面白い。
『花のズボラ飯』久住昌之 作 水沢悦子 画(秋田書店)、読了。
残念ながらまったく面白くなかった。 B 級 C 級メシが大好きな私でも旨そうだとはまったく思えない食べ物たち。なんの共感もできない主人公。クスリともできない主人公のギャグセンス。ないないづくしだ。水沢とかいう漫画家のせいばかりでもなく、久住先生の原作もつまらんのだと思う。『孤独のグルメ』と並べて語るような作品じゃない。
『大岡昇平全集 22 』(筑摩書房)、読了。
晩年の作で日記形式のエッセイである『成城だより』がおさめられた巻。自らの老いを語る言葉がよく出てくるが、文学・音楽・映画・思想・歴史・スポーツ・政治等、あらゆることにむけられた知的探究心には、衰えがまったくみられない。文章も変わらず明晰であいまいなところがないので、読みつかれがしない。大岡昇平の文章はいつまでも読んでいたくなる。
『創造的進化』ベルクソン著 真方敬道訳(岩波文庫)、読了。
驚くほどに original で、いかがわしいほどに面白い。