モラトリアム

twitter だと連ツイで TL をふさぎそうだったのでブログに書いてみる。自分の気持ちの記録。ポエミーになりそう。

もう 2 か月以上トレードしてない。息子の夏休みに合わせて休みを取るのは恒例なんだけど、今年は息子の学校が始まっても私は休んだままだ。

今年は持病がふたつ見つかったということもあって今後のトレードスタイルについてちゃんと決めてから再開しようと考えているうちに時間がすぎていった。本を読んだり、英語を勉強したり、 python で遊んでみたり、筋トレを見直してもらったり、おだやかに暮らしてはいる。あと、農作業を手伝ったり農作業を手伝ったり。

今後のトレードスタイルを決められないのは、今年の 1 ・ 2 月のような超ボラタイルな相場での裁量を捨てるかどうかという最初の選択に答えを出していないからだ。夏休みに入った頃はああいうのはもう避けて静かなトレード生活に入っていくべきかと考えていたのだけれど、ここのところ気持ちがちょっと変わってきている。ボラの匂いが漂ってきてるせいもあるんだろう。

そもそも、超ボラ相場でヒャッハーやるのが好きなのかどうか。わからない。得意ではあるんだけど。恐慌的な動きのときは特に。

とはいえ、アドレナリン全開みたいなトレードを老人になってもやっていくのは嫌だし無理だろうし。自分でルールを決めて自分をそれに従わせるという過程は好きだから、いずれはそういうトレードだけをやっていくことになるんだろうけど、超ボラ裁量とさよならする決心がまだついていない。

まあそんな感じで、答えを出さずにのんびりやってます。で、これを書いていて気付いたんだけど、 twitter とブログ巡回をやめたら超ボラ裁量を捨てやすくなるんじゃなかろうか。

バイナリーオプションことはじめ

バイナリーオプションというのがどんなものか、試してみている。今週の月曜日から始めて昨日まで 4 日間みっちりやったので、そこまでの感想を書いておく。

結論から書くと、かなり儲かる。試しに入金した 10 万円がすでに 30 万を超えている。ふつうの FX ではありえないような勢いだ。

といっても、 5 万円ドーンで 15 万、さらに 5 万円ドーンで 20 万、追い打ちで 10 万どりゃして 30 万円です、なんて経過をたどったのではない。 1 トレードでとるリスクは資金の 5 % と決めてやっていた。つまり、 10 万円のときは 5 千円賭けて、 12 万円になれば 6 千円に増やすという賭けかただ。複利を効かすので、それなりの勝率で回数をこなせば、資金が数倍にふくれあがることは珍しくはない。めずらしいのは回数のほうだ。 4 日間で 80 トレードを超えている。

5 千円賭けて、勝ちなら 5 千円のリターン。長くても 15 分で結果が出る。複数通貨で同時にエントリーすることも可能だから、機会はなんぼでもある。

ふつうの FX だと、こうはいかない。 10 万円の資金で 2 枚建てても、 5 千円ねらえるところとなるとそうそう多くはないだろう。

ということで、 4 日間の短い経験でのとりあえずの感想だが、それなりの勝率を出せるならバイナリーオプションはかなり儲かりそうだ。ただし、勝率が 50 % を切ってしまうと資金がなくなるのもあっという間だろう。機会が多いというのはそういうことだ。あと、こんなに参加者に有利な賭場がいつまでも続くとは思えない。稼げるうちに稼いでおこうと思う。

チャートの見方

チャートの見方に絶対的な正解はない。自分のトレードの定義にふさわしい見方ができていればそれでいい。逆にいえば、いくら芸術的なチャートリーディングができていても、それが利益につながっていないのなら、意味はない。

まずは自分のトレードを定義する。定義したそのトレードがレンジでの逆張りなら、チャートを見るときに最初に問うべきことは、いまレンジになっているのかどうかだ。自分のトレードがトレンドの押し・戻り狙いなら、まず見ることはトレンドが出ているのかどうかだ。

当たり前だと思うだろうか。納得してもらえるだろうか。こういう話への反応で、その人のトレードのレベルが、あるていどは見当がつく。

ゲームの定義つづき。

トレードというゲームを自分がする、その目的はなんなのか。通常は資金を増やすことだろう。意識的には、という前置きがいるだろうけれど。

では、その目的を達成するために、どんな行動をするのか。目的と手段。これらをきちんと考えておかないと、成功を持続することはむずかしい。

「安く買って高く売る・高く売って安く買う」。これこそ、資金を増やすという目的を達成するための唯一の手段だと思うひとがいるかもしれない。しかし、ある種のトレンドフォロワーなら「高く買ってさらに高く売る・安く売ってさらに安く買う」ということこそ、自分が目的を達成している手段だというだろう。

ウィトゲンシュタインではないが、トレードとは、ボールと棒切れをわたされて何でも好きにしていいよと言われているようなものなのだ。遊びかたは無限にある。オプションをやった人ならわかるだろうが、そこでは、時間を売ってもいいし、ボラティリティを買ってもいい。それらを組み合わせて、多彩なストラテジーを組むこともできる。もちろん、複雑だからえらいというわけではまったくないのだが。

とにかく、相場とはそういう無規定的な世界なので、自分の目的と自分の手段をちゃんと持っていないと、資金を減らしていくことになる。

ゲームを定義することの大切さについて、バイナリーオプションをあげよう。ルール改正前のことだが、ふつうの FX 取り引きよりバイナリーオプションのほうが個人投資家の成績がよいという話を耳にしたことがあった。さもありなん。手仕舞いというトレードの重要な部分について、事業者側で定義してくれているのだ。しかも、損大利小という問題に対処するかたちで。先のボールの例にもどるなら、ゴールを設置してくれて、ここに入ればあなたの儲けで外れれば損ですよと、結果にかんするルールを定義してくれているようなものだ。あとは投げかただけにしぼっていける。まあ、蹴ってもいいのだが。上がるか下がるかしか考えていない阿呆よりは、はるかにスタートラインが近い。

というようなことを書いたからといって、べつにバイナリーオプションをすすめているわけではない。私自身がやったこともない。ふつうの FX だって、目的と手段を明確にしておけばそれでいい。

トレードというゲームの定義

相場で儲けるようになるためには、自分のトレードというゲームがどんなものなのか、自分で定義しなければならない。

といってもこれは、なんとかクロスでエントリーだとか、ナンピン禁止だとか、そういったルールの話ではない。むしろ、いろいろなルールがそこから生まれてくるような、ゲーム自体の定義のことだ。

たとえば、自分はトレンドの押し・戻りをねらう。だから損切り幅はこれぐらい必要で、利益の幅はこれくらい。それなら勝率はこれくらいは維持しなければならない。そういったことだ。こういう考え方から、「自分にとって」入っていい戻りと「自分にとって」見送るべき戻りの区別がはじまる。それは、その後に相場がどう動くかとは、またちがった問題だ。そこから自分のルールができあがっていく。

ボブ・ボルマン

preppy で手写したというのはボルマンの本だ。子どもが夏休みのあいだ、テーブルの向かいに座って勉強につきあいながら、ずっと書き写していた。私自身は 70 ティックチャートをもう見てはいないしこれから先も見ない気がするが、あの本についての記事で書いたように、あの本には違う時間軸でトレードするトレーダーにとっても有効な教えが詰まっている。まるまる一冊を書き写すことで、読んだだけのときよりそれを深く理解できたし、それを活かせてもいる。素晴らしい本だ。

しかし、なにげなく検索してみたところ、憫笑するしかないような人を目にしてしまった。一貫性とかトレンドとか全体の圧力とか確率とかいったボルマン自身があの本のなかで口を酸っぱくして語っていることを理解できず無視して、逆張りがどうとかわけのわからないことを言い散らしては一貫性と確率的思考に欠けることを延々とやっている。おまけにレンジを形成していないところでレンジブレイクを観察してみたりと、値動きをの基本すら身についていない。まあ、なにか学習するときにきちんとした順序を踏めないで勝手なことをやってそれなのに自分では正しい努力をしていると思い込む人ってのは必ずいるわけで、だからこそ凝り固まって「著者と同じチャート環境にするには」とか「なんとかセットアップの定義がうんたら」とか、表面的なことにこだわる頭の弱い人にはかえって害になるかもしれない。と書いておいたわけだけれど、それにしても私の言葉に当てはまりすぎだろうと思う。

そもそも、他の手法で勝っている人なら、トレードにおける上達のしかたを知っているはずだから、あるていど着実に前進していける。あるいは、トレードの初心者であっても、何かをちゃんと身につけた経験のある人もそうだろう。しかし、他の手法で負けている人は新しい手法を学ぼうとしても、だいたいは上手くいかない。悪い癖が身についてしまっているからだ。私にもそういう時期があったからよくわかる。さきに挙げた人は、どう見ても他の手法でも負けていそうだった。分足チャートの見方も勝っている人間のそれだとはとても思えないものだったし。

前にエッジについて書いたけれども、ああいう根本的なことを理解できていない人がボルマンの手法をやると壊滅的なことになってしまう。これは読んだときからわかっていたことだ。ボルマン自身がセットアップの形より大切なことがあると何回も強調しているのに、そういうことを理解できないだろうからだ。そういう人にとってはあの本は「かえって害にな」ってしまう。

(…) ちなみに、プルバックが衰えたあとのトレンド方向へのトレードほど勝率が高いトレードはない。 (…) ( 112 頁)

ボルマンははっきりこう書いている。利確が 10pips 固定の手法では勝率が命なんだから、これはとても大事な言葉になる。だからこそボルマンもプルバックからのトレンド復帰の手法から書きはじめているわけだ。こういう言葉をきちんと読めずに、順番を間違えた学び方をして結果が出るとは思えない。トレンドが出ているときにすら利益を上げらない人間が、スキャルピングのレンジブレイクでトレードしようとか自殺行為だっつうの。

5 月・ 6 月あたりの USDJPY とかクロス円では、プルバック系のトレードでバンバン取れた。トレンドが出まくっていたから。その後はトレンドが発生しにくい期間が続いた。とうぜんプルバック系のトレードでは取りにくい。単純な話だ。じゃあ、取りにくい期間はどうするか。素直になにかを身に付けようとする人間なら、次に取りやすい時期が来るのを待つだろう。ところが、頭の悪いひとは「プルバック系はチャンスが少ないからブレイク系で」とか考えてしまう。本当に阿呆だと思う。お前はトレンド系のトレードすら身に付けてないんだろ ? それなのにレンジブレイクやんの ? さきのボルマンの言葉をふつうに読めば、プルバックが衰えたあとのトレンド方向へのトレードにくらべるとそれ以外のトレードは勝率が低いということになる。勝率が命の手法で勝率が低いトレードから学ぼうとするなんて、私の目から見れば完全に狂気の沙汰だ。たとえ勝率が低いトレード手法でも自分なら身に付けて勝てるようになるという根拠のない自信を持っているのだろう。狂っている。

教えられたことができないひとってのは、教えられたことをやろうとしてできないのではなくて、教えられたこととは違うことをやっている場合が多い。私はボルマンの手法を薦めはしないが、どうせやるなら素直に、考えてやれよとは思う。トレードは難しいことではないけれど、阿呆が勝手なことやって勝てるほどには甘くねえよ。

エッジを手にする

根本的にまちがっている人について前回書いた。昔の私のことだ。テクニカル分析の勉強と検証を何千時間もやったし、それ用のプログラミング言語を覚えてシステムトレード的なバックテストもずいぶんやった。 1 日 4 時間くらいの睡眠でそんなことを 2 年くらい続けて、腰を壊しもした。

そういう努力がまったく無駄だとは思わないし、その期間にプラス収支を出せるようにはなった。ただ、それは分析技術や相場勘を身につけたからではない。そういうものだけを追い求めていると、奥へ奥へと迷い込む危険がある。

前回出したコイン投げでエントリーする例にもどる。あの例の場合でエッジを持つためには、ルールを変える必要がある。 5 割を超える勝率を出すためにエントリーの方法を変えたり、リスク・リワード比を改善するために利確と損切りの数値を変えたりといったことだ。(スプレッドの不利を縮小するために、利確と損切りをどちらも遠ざけてエントリー回数を減らすというのも決定的ではないが有効な方法だ。)

たとえば、サポートとレジスタンスという概念を取り入れてエントリーのルールを変更したとする。もしその変更で勝率が 5 割を上回ったのなら利益が残る。あなたはエッジを持ったのだ。単純で当たり前のことなのだが、エッジとはそういうことなのだ。

勝ちと負けが混在するなかで、全体を見ると利益が損失を上まわっている。これがエッジを持った状態だ。負けは当たり前に存在する。個々の賭けが集まった雲として結果を見る。そのためには確率論的な世界観と一貫性を持たなければならない。というより、それらを身に付けるためにこそ、さきほどの例のようにトレードを考えるのだ。

まずは確率論的な世界観。これを骨身に叩き込んでから分析技術。この順番が逆になると、本当に苦労する。で、確率論的な世界観を身に付けるには、まずは自分の一貫性を保つことだ。一貫性がない行動をしていては確率もくそもない。

たとえば、ダマシにやられて悔しくて、次はやられまいとその原因をさがす。そしてそれを見つけたつもりになって次は別の方法でエントリーする。こういうのは最悪だ。一貫性と縁を切ってしまっている。

一貫性のないそんな努力を続けていても、どこにも辿りつけない。まずは仮説を立てて、過去データでそれを検証して、そして少ない枚数で気楽に試行。これがやっぱり有効だ。トレードで勝っている人のほとんどが言う当たり前のことなんだけど、負けてる人はこういう当たり前のことを実行できない。上手くやろうと裁量でドタバタやって延々負け続けてるような奴は、後ろ向きに進んでいるだけだ。やればやるほど一貫性と確率から離れていってしまう。負けを受け入れないとエッジは獲られない。

エッジ

トレードの世界ではエッジという言葉がよく使われる。優位性という意味だ。当たり前だがこれがないと生き残れない。負けている人がなによりも欲しいものだろう。

しかし、負けている人ってのは、このエッジというものについて根本的な勘違いをしている場合が多い。今の波の到達目標値をぴたりと当てられるテクニカル分析理論。数 pips の逆行すらなくエントリーサインを出してくれるテクニカル指標とそのパラメーター。そういうところにエッジはない。あさってのほうを向いてしまっている。

そうではなくて、たとえば利確 31pips ・損切り 30pips で固定して 1 日に 09:00 と 16:00 と 21:00 の 3 回エントリーするとする。売りか買いかはコインを投げて決める。利確と損切りの値が違うのはスリッページ起因の差を吸収するためだ。この場合だと、スプレッドも含めて利確のほうが損切りより遠いので、試行回数を増やしていけばプロフィットファクターは 1.0 を切るだろう。経験からの勘だと 0.9 前後だろうか。

0.9 。 10 万円取って、 9 万円取られて 9 万円取って、 10 万円取られて、で差し引きで 1 万円の損というような収支だ。なにひとつ勉強せずにコイン投げで賭ける場合でこの数字。これをここでのスタートラインとする。(余談だが、こうやって考えても FX はショバ代が安い。競馬…。)

必死にテクニカル分析について勉強して、月単位のプロフィットファクターでこのスタートラインの 0.9 すら下回っている人。そういう人の努力は完全に間違っている。よーいドンで後ろ向きに走っていく人のようだ。

今週は 2 勝 2 敗

ここ 1 か月ほど、ほとんどトレードをしていなかった。急な事情で人手が足りなくなった知り合いの農作業を 9 月頭から手伝っていて、それでも途中までは夜にはトレードしていたのだけれど、へばってきた 10 月なかばから先週末までは 3 トレードのみの +20pips 。そのあいだに競馬で 100 万近く負けているし手伝いは無償でやっているしで、その期間の単純な収支は完全にマイナスだ(トレードは 60 枚)。

そんな状況のなか、先週末に歩けないくらいに腰痛が悪化して、月曜と火曜は手伝いを休んで家にいた。そうなるとチャートが目に入って、エントリーできそうな場面にでくわしたりする。しかしひさしぶりのトレードとなると、一発目は勝ちたいという意識が働いて、エントリーが苦しいのなんの。ひさしぶりであろうがこの一回に意味はないと考えつつも、やはり初っ端の一発は気にしてしまう。資金管理的にも精神的にも問題のないはずの枚数で、数をこなせばエッジが効いてくると経験からも知っているはずなのにだ。まだまだ修行が足りない。

と書いてみたが、これは修行の問題ではないな。単純に、エントリーをきちんとルール化していないからいろいろと考えてしまうのだろう。ただ、もともとがエントリーは裁量の余地が大きいスタイルでやってきたし、それに加えて今は利確と損切りのルールを本来のものから変更しているので、エントリーパターンも変えている。ルール化できるほどには経験値が溜まってはいないというのが実情でもある。

USDJPY は日足で動きはじめた感じだし、伸ばせるルールに戻したい気もするが、そもそもいつから本格的にトレードに戻るかもわからない状態。先を考える状況ではないか。

資金管理

基本的なことから書いてみる。賭け方によって確率の使いかたは変わる。コインの裏表を当てる賭けがあるとする。当たったときの払い戻しが 2.1 倍でテラ銭なしの場合、回数無制限なら美味しすぎるギャンブルだ。やらないバカはいまい(じつはそういうバカがたくさんいるというような、行動経済学的な話はおいておく)。

しかし、回数は無制限なのだけれど、当初の資金が 100 万円しかなくて 1 回に 50 万円賭けなければならないとしたらどうなるか。さらに進めて、最低賭け金が 100 万円で当初資金も 100 万円ならどうなるか。

これが資金管理だ。それは単純に資金を守るためだけのものではない。資金管理によって賭けの性質はがらっと変わる。

受け入れる

ひとつ前の記事が舌足らずな内容になってしまったので補足しておく。

「トレードで不確実性を受け入れるためには、人生でそれを受け入れる努力をし続けるしかない」と結んだが、まず必要なのはタレブが言うように「どうやって実行するか」を工夫することだ。

トレードの場合、確率論や不確実性を受け入れるためには、 1 回 1 回の結果に意味づけをしないことが必要になる。損切りになろうが利確になろうが、その 1 回の結果に意味を持たせてはだめだ。長くやってりゃ分かるが、どっちになるかなんてけっきょくは事前にはわからないんだから。

それを、 1 回損切りになったり 1 日マイナス収支になったからって精神的に悶えるようなトレードをしていては、いつまでたっても見込みはない。しかし、そういうタイプの人が精神的に悶えないためにする努力は、これから先の「この 1 回」で損しないために研究することだったりする。もちろんそんな方法なんて存在しないから、またすぐに精神的に悶えることになる。努力の方向がまちがっているのだ。

たとえば、損切りになった後のトレードでエントリーや手仕舞いが乱れるっていうのは 1 回の結果に意味づけをしてしまっているわけで、絶対に改善しなければいけない。でも、「損切りの後でも精神を乱さない」っていう決心ではどうにもならない。そこをルールで工夫するのが「どうやって実行するか」の部分だ。そのルールにはデメリットもあるだろうが、とにかくそこを工夫する。

で、そのルールのデメリットだとか、ルール通りやっていて損失が続くとき(当然あり得る)だとか、受け入れなければしょうがないもろもろってのはあるわけで、それを受け入れるためには実生活での努力も必要になる。個人的にはそうだった。

急いでいるときに赤信号に引っかかったり、セットアップが整いつつある大切な場面で来客があったり、そんな無数にあるいろいろなことを楽しむようにしていたら、トレードでのいろんなできごとも受け入れやすくなっていった。逆もまた然りで、トレードでのいろんなできごとを受け入れるための工夫を続けているうちに、実生活でのいろいろなことも楽しみやすくなってきた。

いくらテクニカル分析を研究しても、いくらテクニカル指標の検証をしても、いつまでも負け続けている人はいっぱいいる。利益を上げていくっていうのは、そういうこととは違うことだ。儲け方ってのは予測とは違った技術だからだ。

そしてさらに、確率論の世界で生きるためにはじつは資金管理こそが最重要事項なんだけれども、これはまた別の機会に書く。

楽なトレード

ここのところ用事がいろいろとあって、この 3 週間ほどは夜になるまでは相場を見る時間がなかった。その夜も、やめていた酒を飲みながらチャートながめる程度だ。

1 時間足でのエントリータイミングを待つような時間はないし、疲労で判断力が落ちているので 5 分足でスキャルピングをしても負けるだけだろう。なのでいまはトレードスタイルをまるっきり変えてトレードしている。

損切り 10pips ・利確 15pips で固定して、 15 分足で見て 20pips 以上動く余地のある場面で入るだけ。入ったら基本的にはチャートは見ない。どちらかの注文が刺さるまでは放置しておく。今のところはルールはこれだけだ。

2 日目にすこし熱くなって 4 連敗 -40.8 pips という日があったが、今までのところは 14 勝 12 敗で勝率 53.8 % のリスクリワード比は 1.48 (とうぜんほぼ固定)・プロフィットファクターが 1.72 という結果になっている。獲得 pips は 88 。サンプル数が少なすぎるが、こんなトレードでも勝てるもんだなとあらためて感じてもいる。すこしずつトレードルールを改善していくつもりなのでもっと成績が上がるかもしれないが、この成績を維持するだけでも御の字だ。楽にやっているだけなんだもの。

エントリーした後でたまたまチャートの画面を開いていて、スキャならここ抜けたらヤバいってところを抜けてしまうところを目にする。即切って -3pips とかで収めておきたいんだけれど、ルールなんで我慢してチャートを閉じる。そのまま -10pips の損切りになっていることが多いんだけれど、たまに反転して利確になっていたりもする。このルールでやってみて、確率を受け入れることの大切さを再確認できた。あとひと月ほどでまたフルタイムでチャートを見ることができるようになるだろうけれど、そのときには元のトレードスタイルにずいぶんと変化が出ているだろうと思っている。

負けている人に対するヒントになるかと思って書いてみたけれど、これだけじゃ伝わらないかな。これでわかる人はもう勝っているだろうし。また時間があれば書いてみます。

セットアップとトリガー

ここのところ、気が向いたときにエントリーポイントの画像を twitter に tweet していた。こういう感じ。

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画像を見ればわかるように、安値切り上げライン(トレンドラインではない)割れで売りで入っているだけだ。ただし、これらのラインはあくまでもトリガーでしかない。機能しているように見えるのは、機能する可能性が高いところでだけ使っているからだ。どんな場所ででもこんなラインを引いてエントリーしていれば、トータルでは負けるだろう。

1 枚目の画像を、もうすこし大きな視点で見るとこうなる。

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400pips ほどの大下落の後に戻しに入ってレンジを切り上げ。しかし、その切り上げたレンジが底抜けて下落。この状況で価格が上げてきているのだから、戻しと判断して売るタイミングを待つのは相場の常識だ。斜めに引いたラインは売るタイミングを計るためのものでしかない。これを使うなとダイモニオンに言われたなら、ローソク足とかボリンジャー・バンドとかででも私は勝っていける。成績は落ちるだろうけれど。

あとの 2 枚の画像も私なりの根拠のある場面でのエントリーだ。トリガーにばかりこだわっていては勝てない。大切なのは状況の判断だ。前にも書いたが、買いだけを考えて見ていくべき場面や売りだけを考えて見ていくべき場面というのがあって、そこだけで勝負していればそんなにひどいことにはならないし、往復ビンタを喰らうこともない。もちろん、さっきの画像のような場面で上にぶち抜かれることもあるが、そんときはロスカットすればいい。

とにかく、トリガーなんてのは悩むことなく引鉄が引けて、悩むことなく損切りができるものならなんでもいい。大切なのは狙いがなにか、きちんと知っておくことだ。

最後に、画像は載せなかったけれども、大切な場面とつぶやいた昨日の AUDUSD のチャート。これも同じだ。 1 時間足だから 5 分足より信頼できるし、だいたいは基本どおりに動いている。レンジ判断ができていれば、安いように見えて実は高いところ・下に支持の少ないところで売っているのもわかるだろうが、それは慣れてからでもいい。とにかく、まずは引鉄を引ける状況かどうかを判断すること、そのための基準づくりが大切だ。

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トレード・ノートのつけかた

トレード・ノートを書くときは、予測だけで終わらせないことが大切だ。自分が取るべき行動を「必ず」書かないといけない。それも、可能なかぎり具体的に。

「高・安切り上げで上昇トレンド。ただし、レンジ上限が近い。押すか ? 」

これでは駄目だ。どこで押しを待つのか、押してくるところにカウンターを入れるのか、それとも反発を確認してから買うのか、何もわからない。後でふりかえるときに、どうとでも取れてしまう。

「小さな揉みあい。トレンドなし。動き出しを待つ。」

これも駄目。明確さが足りない。「上 95.365 と下 95.210 でのレンジ。それまでが下降トレンドなので、上抜けは見送り。下も抜けでは入らない。戻りを試してから売る。 95.230 にアラームをセットして待機。」といったふうに「今」やるべきことを時刻といっしょに左ページに書いておくのだ。そして、その行動の結果どうなったかを、後でかならず右ページに書く。

こういうことをていねいにやっていると、実戦的な判断ができるようになってくる。相場で儲けるためには、予測を当てることより、自分がやるべきことを判断し実行することのほうがはるかに大切だ。自分が入るべき場所で入って駄目なら切る。運がよければ利益をもらえばそれでいい。「上だと思ってたんだよ」なんて言ってても、一銭も入ってこない。

あと、心が悲鳴を上げてるようなときも、その感情と状況を書いておくといい。

「このサポ、ぜってー割るだろ。売りてえ。でもルールにないから我慢。」とか、「ここは押し目を買わないといけない場面。でも、怖くて買えねえ。」とか、「なんとかマイナスを挽回したい。でも今はトレンドが発生していない。でも入ってやる。」とか。こうやって書いておくと、なんとかルールを守った自分をほめたり、ルールを破った結果を知ったりできる。なにより、自分がどんな場面でルールを破る誘惑にかられるのかを知ることができる。

相場は自然に流れていくもの。それに自分がどう寄り添っていくか。自分を良くしていかないといけない。ちゃんと手順を踏んで努力すれば、それはそんなに難しいことではない。ただし、ちゃんと手順を踏むことはむずかしい。

聖杯探し

なにか失敗をしたとき、自分の知識が足りなかったからだと考えると、向上しない。

昨日今日相場をはじめたというのならともかく、そこそこ勉強してきていれば、利益を出せる程度の知識はついている。問題はその知識の使いかたのほうだ。何かを知らなかったから失敗したのではなくて、知っていることをきちんと使えなかったから失敗したのだ。

もちろん、自分が相場のことをまだ何も知らないという謙虚さは大切だし、忘れないように自戒している。しかし、持っている道具を自分が使いこなせていないという謙虚さも大切だ。

いろんな調理器具をそろえるより、一本の包丁をていねいに使っていくほうが上達が早い。

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USDJPY と AUDUSD の日足チャートだ。手法しだいでどう取り引きしてもいいと思うけれど、むずかしく考えなくていい場面というのは必ずある。たとえ結果が損失に終わっても、そういう場面でだけやるべきだ。

単純に

次に自分がどう行動すべきか、それを考えている状況でトレードしていても上手くいかない。極端な例をあげると、売るか買うか迷うという場面がそうだ。そんなことで悩んでからエントリーしていたのでは、そりゃ負ける。

そもそも、次の行動を迷うという時点でまちがっているのだ。買いだけを考える場面と売りだけを考える場面というのがある。そこでだけトレードすること。上昇トレンドが発生している場合は、トレンドフォロワーなら押しを待つ以外に選択肢はない。

さらに、その押しの最中でも、どこで買うかいつ買うか迷っていてはだめだ。どういう状況になったら買うか、あらかじめ決めておかないといけない。このポイントで反発して陽線を引いたら買うだとか、条件は人それぞれだろうが、なんらかの条件を自分で検証して決めておくのだ。これなら、条件を満たしたかそうでないか、判断が単純ですむ。

このあいだ紹介した『しまった ! 』という本を読んでもわかるように、人間の認識能力にはムラがありすぎる。全体を一気に把握しようとしても、複雑すぎて安定しない。その上、人間は自己過信する生きものなので、自分の認識が安定していないことにすら気づかないのだ。

問題を単純なものにしていかなくてはいけない。判断の余地をどんどん狭めていくのだ。上達しない人はそこをかんちがいして、複雑な思考ができることが上達だと考えてしまう。

欠点をなくす

トレードで上達していくというのは、欠点をなくしていく作業だ。自分の取り引きをふりかえって、損失の原因があればそれを取りのぞいていけばいい。それで収支は改善していく。

ただし、欠点への対策というのは、必ずデメリットも持っている。たとえば、ブレイク跳びつきでやられることが多いというのでブレイク後の押し・戻りを待つという対策をとった場合は、置いていかれることも多いだろう。しかし、それは受け入れないとしょうがない。その対策でプロフィット・ファクターがすこしでも改善されたなら、それは成功なのだ。あとは、その対策が身に付くまで継続して、それから他の欠点を消していけばいい。身に付くまでには、その改善策もさらに改善されているだろう。改善というのはこの繰り返しだ。階段を昇るように、積木を積むように。

それを、デメリットのない完璧な対策なんてものをいきなり手に入れようとするから泥沼に入ることになる。一歩ずつ進むのが、けっきょくは近道だ。

馬券と相場 No. 002

いまにして思うと、馬券で生き残るために最も大切だった今井さんの教えは「単勝は 1 点に絞る」という教えと「単勝で 2 倍以下のオッズの馬券は買わない」という教えのふたつだったように思う。このふたつの教えを守ることによって、リスク / リワード比を悪化させることなく馬券に取り組むことができた。それに、購入金額の 95% 以上を単勝にすることによって、 1 頭の馬が勝つか負けるかという単純な形に賭けをもっていっていたことも良かったと思う。今から競馬をやろうかという方がもしいるとしたら、オッズ 4 倍以上の単勝 1 点買い戦略をおすすめする。もちろん、 4 倍以下の馬が勝ちそうだと思えたら、そのレースは見送るという条件で。

相場でも、リスク / リワード比を適正にするためのルール作りが絶対に必要だ。これはどんなトレード本にも書いてある当たり前の話なのだが、ほんとに大切なのだ。負けている人はこの当たり前のことが実行できていない。私もそうだった。日経 225 先物のトレードに慣れはじめた頃と、日経 225 先物のボラの低下で FX に移った頃。とにかく上手くやろうとしすぎていた。

馬券と相場 No. 001

馬券と相場の違いや共通点について考えたことや感じていることを書いていってみる。

馬券は買ってしまえば結果が出るまでなにもできない。これは相場に対する馬券の最大の利点だ。締切までのオッズの変動はあるにせよ、とにかくリスク / リワード比を計画どおりに管理しやすい。

トレードの場合はどこででも手仕舞いできるだけに、プロスペクト理論のえじきになりがちだ。利食いが早くなったり損切りが遅れたり。チャート画面を前にして自分に対する対策をなにも練らずにやっていると、ほとんどの人間はそうなると思う。相場に対しての参加者の行動余地が大きすぎるからだ。

馬券のこのメリットを活かし相場のこのデメリットを減らすには、とにかく単純化していくことだと思う。

坐骨神経痛

先週は坐骨神経痛が悪化して 4 日くらいほとんど寝たきりだった。じっと寝ていても痛いし、かといって、姿勢を変えようにも脚を 1 cm 動かしても激痛が走る。夜中にどうしようもなくなって、笑うしかないってことが何度かあった。それでも、家族と時間の助けでぼちぼちと平常運転にもどしつつある。

トレードも今週から再開してみたのだけれど、再開 2 日間はかなり好調だ。休んでいる間に布団でいろいろ考えたことが、今のところは上手くいっている。

もっとも大きく変えたことは、監視通貨ペアの数を倍以上に増やしたこと。もともと、日経 225 先物から為替に移ってから、まずは基本を身につけるために EURUSD だけに絞って 2 年ほどトレードをした。去年の年末あたりから AUDJPY と GBPJPY も手がけはじめて、今週からはさらに 7 通貨監視体制にしている。

これが予想以上にというか予想に反してというか、すごく楽だ。その日にテーマになっていそうなペアがあれば、その通貨だけに集中できる。脇役ペアの場合はヒゲやダマシで汚いチャートになりがちだけれど、テーマになってる通貨の場合はトレンド継続にしろ反転にしろ、わりあいはっきりしている場合が多くて、勝負しがいがある。

とはいえ、実弾こめてまだ 2 日目なんで、調子に乗ってそろそろ大負けしそうなリズムでもあります。よって今日明日は枚数を 1/3 に落とす予定。

しかしまあ、腰はほんとうに大事です。坐骨神経通は悪化するまで原因が腰だとはまったく気づかない場合があります。私がそうでした。だって腰じゃなくてケツやモモに異和感があるんだもの。皆さんはお気を付けを。

感覚よりも基準に従う

トレードの最中に素直にチャートを見てそれに従って行動することは、時にむずかしい。

たとえば、短期・中期・長期の移動平均線の並びと方向から自分の基準では押し目待ちという場面があったとする。短期の移動平均まで押して反転したので買いエントリ。しかし、その移動平均を割ってきたので手仕舞。レートは中期の移動平均に向けて下落している。さてここで、中期の観点でも押し目買いの線が崩れていないなら、次に取る行動は中期の押し目を付けるのを待つことだ。中期線まで押したが、買う形にならずにそこも割って下落。次はもちろん長期の移動平均への押しを待つ。

しかしここでスケベ根性が頭を持ち上げる。長期平均までの押しを売りで取れんかいな。自分の基準を無視した、愚かな判断だ。まったく愚かだ。きのうの俺。

EURUSD5m121114

こんな場面でせこく 10pips 抜いても、その後のリズムを崩すだけだっちゅうの。今月初のマイナス収支日でした。

押し目を待っているのに、その押し目までを売りで取りに行こうとする。トレンドフォロワーとしては完全にまちがっていますね。まあ、時間軸の問題もあるんですが、やっぱりトレードはシンプルに考えないといかん。

今まで何人ものトレーダーを見てきたけど、継続して利益を上げている人はみんなシンプルに相場を見ている。私もシンプルに見ることを心掛けているけれど、たまに複雑に考えてしまう。

ごちゃつきはじめたら見ない。遊んどけ。シンプルに見ることができる場面でだけトレードすること。

予測しない

“何らかの基準を持って” 毎日何時間もチャートと向き合っていれば、どんなに相場センスのない人間でも、あるていどはチャートを読めるようになる。といっても、先行きを当てることはトレードにとって重要ではない。むしろ、変にバイアスがかかって、大負けの原因になったりする。

チャートを見るときに大切なのは、現在の状況を知ることだ。今は買いが有利なのか売りが有利なのか。それとも横よこで見送りが正解なのか。そしてそれはどの時間軸でそうなのか。そういったことを読みとって、それに従って行動することが重要だ。予測よりも観測。利益を出せない人は上か下かを当てようとしすぎて、基準が教えてくれることを無視してしまう。これは自分がそうだったからよくわかる。

上がりそうだから買うのではなく、買うべき状況だから買う。こんなふうに変われれば、利益を出せるようになる。