『ゴールドマン・サックス〔上〕』チャールズ・エリス 著 斎藤聖美 訳(日本経済新聞社)、読了。
日経 225 先物を主戦場にしていたころ、ゴールドマン・サックスの凄さはしばしば耳にしていた。さらにその後オプショントレードを教えて頂いた師匠が…… GS の………で、 GS の凄さをまざまざと思い知らされたものだ。その頃、どんな歴史の会社なのかを知るためにこの本を読んでみたのだが、よく取材されている良書だった。
『ゴールドマン・サックス〔上〕』チャールズ・エリス 著 斎藤聖美 訳(日本経済新聞社)、読了。
日経 225 先物を主戦場にしていたころ、ゴールドマン・サックスの凄さはしばしば耳にしていた。さらにその後オプショントレードを教えて頂いた師匠が…… GS の………で、 GS の凄さをまざまざと思い知らされたものだ。その頃、どんな歴史の会社なのかを知るためにこの本を読んでみたのだが、よく取材されている良書だった。
『アクアリウム繁殖ガイドブック レッドビーシュリンプ 誰でも楽しめる殖やし方』藤田千草・小林道信(新光社)、読了。
飼育方法など参考になるところはあった。ただ、藤田というライターの文章がありえないくらいにひどい。酔いどれの世間話のようだった。銭とってこれかよ。
『精神科医が見た投資心理学』ブレット・スティンバーガー 著 柳沢逸司 訳(晃洋書房)、読了。
今までに読んだ投資心理関係の本の中で一番有用だった。
『死までを語る』『貧乏一期、二期、三期 わが落魄の記』『著者小伝』直木三十五(青空文庫)、読了。
スマホやタブレットのおかげで青空文庫を使うようになった。『南国太平記』も青空文庫に収録されていなければ、読むのはもっと後になっていたかもしれない。
直木三十五のエッセイには自分を突き離すユーモアがある。
『火星のタイムスリップ』 P ・ K ・ディック 著 小尾芙佐 訳(早川文庫)、読了。
登場人物それぞれにいくらずつかの共感を抱ける。私が読んだディックの作品ではベスト。
『ピット・ブル チャンピオン・トレーダーに上り詰めたギャンブラーが語る実録「カジノ・ウォール街」』マーティン・ “バジー” ・シュワルツ著 成田博之訳(パンローリング)、読了。
『マーケットの魔術師』にも登場したマーティン・シュワルツの自伝だ。あまり期待せずに読み始めたが、予想していたよりはるかに面白かった。
(…) ルーレットの数字や色をメモして、これらのパターンが出現するのをじっと待った。全くランダムな結果が予測できても、それでも、自分のシステムを信じた。ルーレットを回して出る目は、毎回同じ確率でも、自分のシステムに従って賭けた。ギャンブルだけに限ったことではないが、自分の納得のいく方法がないと思考だけが先行して、行動に結びつかない。もしかしてあるときはその台に何らかのバイアスがあるかもしれないが、そんなことは誰にも分からないことだ。( 75 頁)
ルーレットの出目に対するこのシュワルツの考え方は、私のテクニカル分析に対する考え方と似ている。根拠があるかないかよりも、自分を律するためにそれは必要なのだ。
『ガリア戦記』カエサル著 近山金次訳(岩波文庫)、読了。
幸運と不運にたいしてのカエサルの処し方は、トレードにも大いに参考になる。どちらもごく当たり前に起こることして受け入れている。
『欲望と幻想の市場―――伝説の投機王リバモア』エドウィン・ルフェーブル 林康史訳(東洋経済新報社)、読了。
(…) トレーダーとして成功するためには、この、二つの本源的とも言える人間の性を克服しなければならない。つまり、いわば人間として当然の衝動といったものを覆さなければならないのだ。恐怖すべき時に恐怖し、希望すべき時に希望しなくてはならない。
( 133 頁)
伝説となっている投機家リバモアへのインタビューをもとに、 1 人称形式の小説として編まれている。独白であるがゆえに彼の投機哲学があますところなく語られているし、小説形式であるがゆえに話に緊迫感がある。いままで読んだ相場関係の本のなかでは群を抜いておもしろい。
ところで、上の引用は本書のなかの数ある金言のなかのほんのひとつだけれど、校正時の誤りではないかと思う。「恐怖すべき時に希望し、希望すべき時に恐怖しなくてはならない」が正しいのではないか。
『未来におきたいものは』鶴見俊輔(晶文社)、読了。
こんな本を投げ出さずに最後まで読んでしまった吝嗇さは反省しなければならない。
『講談社現代新書 1941 プロ野球の一流たち』二宮清純(講談社新書)、読了。
ヤクルト古田は一流選手だったという私の認識の誤りを、数字を挙げて正してくれた。古田は打者としても超一流だったのだ。
「 (…) アイツは “この打席でこの球を打つ” と決めて打席に入ったら、それがくるまでトコトン待ちよる。 (…) 」( 166 頁)
古田を語った野村監督のこの言葉には、トレーダーとして感じるものがある。
あと、東尾監督のインタビューを読んで、松坂が集中力皆無の L++S- だという昔からの私の判断が裏付けられたような気がした。 M の法則の話ですが。
『先物・オプション取引入門』ジョン・ C ・ハル 著 小林孝雄 監訳(ピアソン・エデュケーション)、読了。
「大学院生や学部生の専門科目のテキストとして書かれている」ということで、実践的ではなく学問的な内容の本だ。最初の一歩をまちがえると後の修正がめんどうなので、私はオプションを学びはじめたときにこの本から入った。時間と能力の関係で数式はとばしたが、取り引き以前の基礎知識は得ることができた。
オプション取り引きの必読書、とまでは言えない。ただ、相場の勉強は多少まわり道かなと思うくらいでちょうどいい。そういう意味で、読んでおいて損はない本だ。
「南国太平記」のこの面白さはなんだ。精度と密度がすごい。
『パンローリング相場読本シリーズ 10 生き残りのディーリング 決定版 投資で生活したい人への 100 のアドバイス』矢口新(パンローリング)。
2 年くらい前に読んだ。ここ 1 年くらいは相場関係の本をほとんど読んでいない。新しい手法はもう欲しくない。
ただ、これまでに読んだトレード本もここに書いていこうかと考えている。ハズレを引く確率がものすごく高い分野なので、これから読もうとしている人の一助になればと思う。
“Always long on the top” という素敵な言葉を最近知った。この本に出ているらしいのだけれど、私は読んだときに心に残らなかった。今はその大切さが分かる。私自身は、ひとつ短い時間軸で考えるけれども。
価格の波動はなぜ生まれるのか。その波にどう乗っていくべきなのか。そういった考察が参考になった。「ポジションの量と保有期間が方向を決める」という小見出しは当たり前のようでいて深い言葉だ。
『梅原猛著作集 2 聖徳太子 下』(小学館)、読了。
ロマン主義的な甘さは最後まで鼻についたが、それでも読みつづけさせるだけの密度の濃さがあった。
『競馬探偵の憂鬱な月曜日』高橋源一郎(ミデアム出版社)、読了。
オグリキャップの初めての有馬記念前から最後の有馬記念までの期間に書かれた幸福な本。
『ガリヴァー旅行記』スイフト作 平井正穂訳(岩波文庫)、読了。
人間の脂肪で隙間を埋めた丸木舟に人間の皮で作った帆を張ってフウイヌム国を船出する場面は圧巻だ。
『梅原猛著作集 1 聖徳太子 上』(小学館)、読了。
平易に丁寧に語られていて読みやすい。おもしろく読んだ。とくに、十七条の憲法についての考証は興味深かった。
しかし、残念なことに、この本の文章は決定的に甘ったれている。たぶん、歴史を考える作者の態度が甘ったれているからだろう。
「歴史学は人間を知ることである( 368 頁)」と著者はいうが、著者の知る「人間」とは単に心理的な次元のものでしかない。
(…) この別の女性への嫉妬に狂って小手子は、わが夫を、ひいては自分自身を破滅に陥れるようなことをしたのであろう。嫉妬に狂った人間は、しばしば常識では考えられない愚かなことをしでかすものである。( 360 頁)
などというような通俗的な心理分析を歴史上の人物にあてはめて悦にいっているようなおめでたさで、いったい歴史を読んだといえるのか。歴史を読むとは、人間が嫉妬に狂うというそのことに胸を突かれることだ。
『別冊 CG クルマはかくして作られる 3 』福野礼一郎(二玄社)、読了。
「ねじ」だとか「溶接」だとか「研磨」だとか、どんどん根幹の方にむかってきた。そして GT-R へ。こんなに面白い本もめずらしい。
『九鬼周造随筆集』九鬼周造(岩波文庫)、読了。
論理の筋道がはっきりしていて曖昧なところなどまったくない文章なのに、おだやかでふくらみのある情感を伝えてくる。
『ウィザードブックシリーズ 138 トレーディングエッジ入門 ――利益を増やしてドローダウンを減らす方法』ボー・ヨーダー著 長尾慎太郎監修 井田京子訳(パンローリング)、読了。
マーケット環境には周期性があり、その周期が自分のトレードスタイルに合っているときには利益が伸び、合っていないときには損失が積み重なると著者は言う。なので、好周期(ペイアウトサイクル)に張りを大きくし、悪周期(ペイバックサイクル)に張りを小さくするべきだと。これは、博打打ちなら誰でも考えることだ。
しかし、トレード手法はそれ自身の確率を持っている。ペイアウトサイクル – ペイバックサイクルという別の変数を持ち込むことは賢明なことだとは思えない。
『めしばな刑事タチバナ [立ち食いそば大論争] 1 』原作 坂戸佐兵衛 作画 旅井とり(徳間書店)、読了。
出てくるキャラクターに魅力はなく、食べ物の絵も旨そうではないのだが、良かったころの『美味しんぼ』と比べてしまうくらい面白い。なんなんだ。
B 級グルメに対しての異様なまでに深い情報が命のマンガなので、いつまでこの面白さを続けてくれるか。すこしだけ心配しつつ期待したい。
『吉川英治全集 1 剣難女難 坂東侠客陣』、読了。
ジャンプ黄金期の連載陣に混じっても、じゅうぶんにやっていける面白さ。
『不道徳教育講座』三島由紀夫(角川文庫)、読了。
三島由紀夫のアイロニーは、まったく笑えない。毒すらない。弱々しくて憐れだ。
『
「ユダヤ的」ということをアーカイヴの概念を中心にして語っていく。フロイトとモーセ、精神分析とユダヤ性、そんな風に問題を重ね合わせながら。
『フロイト全集 22 』渡辺哲夫 新宮一成 高田珠樹 津田均 訳(岩波書店)、読了。
著名な「モーセという男と一神教」を含む巻。「ユダヤ性」というものを考えようとするなら読んでおくべきだ。
『相場師スクーリング』林輝太郎(同友館)、読了。
この本を読んで分かる人は、すでにある程度わかっている人だと思う。わかっていない人は、この本を読んでもけっきょくわからない。いい本だけれども、そこにジレンマがある。
『嘘だらけのヨーロッパ製 世界史』岸田秀(新書館)、読了。
『黒いアテナ』とそれを巡る論争を、著者なりに噛み砕いて、紹介している。粗いが面白い。
『花のズボラ飯』久住昌之 作 水沢悦子 画(秋田書店)、読了。
残念ながらまったく面白くなかった。 B 級 C 級メシが大好きな私でも旨そうだとはまったく思えない食べ物たち。なんの共感もできない主人公。クスリともできない主人公のギャグセンス。ないないづくしだ。水沢とかいう漫画家のせいばかりでもなく、久住先生の原作もつまらんのだと思う。『孤独のグルメ』と並べて語るような作品じゃない。
『大岡昇平全集 22 』(筑摩書房)、読了。
晩年の作で日記形式のエッセイである『成城だより』がおさめられた巻。自らの老いを語る言葉がよく出てくるが、文学・音楽・映画・思想・歴史・スポーツ・政治等、あらゆることにむけられた知的探究心には、衰えがまったくみられない。文章も変わらず明晰であいまいなところがないので、読みつかれがしない。大岡昇平の文章はいつまでも読んでいたくなる。
『創造的進化』ベルクソン著 真方敬道訳(岩波文庫)、読了。
驚くほどに original で、いかがわしいほどに面白い。